満天の星空を眺める君へ【瀬名泉】[あんさんぶるスターズアイドルの君と私。企画] (ページ3)

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01.大学ページ3

「えっと、ここは…。」

誰も居ない図書館にカツカツという鉛筆の音が響く。

今日も頼まれちゃったなぁ。と大きくため息をついたのは、私。

いつも通り、大学の課題を頼まれた。私だけ。

確かに断れないけど、この量を一人でとか無理なんだけどなぁ。

「はぁ。」

あ「ため息つくと幸せ逃げるぞ☆」

あぁ、うんそうだねー。と軽く返事をする。多分、相手はあんずちゃんだろう。

なら、大丈夫だ。

あ「扱いのぞんざいさに泣きたい気分。」

「ごめんね～。」

こういう事言えるのは彼女しかいない。私のいいたい事をわかってくれるのも彼女しか居ない。

ん？あんずちゃんって結構大事な存在なのか……

「あんず様？」

あ「いきなりどうした？」

別にー。と笑いまた課題に目を移した。

やるしかない。やらなかったらまた………

一人になっちゃうから。

一人になりたくないから。

だから無理しなくてはならないんだ。

私の存在価値が無くならないように。

あ「………あ！そうだ。A。」

「んー？」

あ「CD買うんでしょ？トリスタの。」

ペンがガタッと机から落ちる音がした。

「ああああ！」

受け取りに行くの忘れてたああああ。

という無駄に大きい声が図書館に響き渡っていたという。