【黒バス】俺に落とせない女はいないんス。【黄瀬涼太】-完-

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『今日の練習は終了です！』





そうAっちが言い出したのは、練習を始めてから2時間後のこと。





『今日は自主練は無しで帰ってからもちゃんとストレッチをして下さい。絶対に疲れを残さないようにして下さい、特にベンチメンバーは。』



「「「「「はい！！！」」」」」





そして俺達は帰り支度をして校門を出る。





黄瀬「今日早く終わったしマジバ寄ってかないっスか？」



『ん、いいよ』





暑い外から逃げるようにマジバに入る俺たち。





各々食事を買い、席に着く。





『涼しいね〜』



黄瀬「ほんと生き返るっス」



『大阪暑いかな』



黄瀬「暑そうっスよね笑」



『分かる、』





そんなどうでも良いような話をしながらAっちはストローを啜った。





そのあとは特に会話があるわけでも無かった。





でも気まずさなんてこれっぽちも無い。





『ちょっと、トイレ行ってくるね』



黄瀬「分かったっス」





Aっちはスマホを置いて立ち上がった。





それから1,2分。





＿＿＿ヴーヴー


Aっちのスマホが震えた。





大輝：頑張れ

大輝：俺らは前日入りだわ





そう青峰っちからLINEが来ていた。





Aっち、まだ青峰っちとLINEしてるんスね。





なんか嫉妬するっス。





俺だって毎日してるわけじゃないのに。





なんで青峰っちとはしてるんスか。





青峰っちも頑張れとか言っちゃって。





俺もLINEしたいんスけど。





『スッキリ〜』





そう言いながら帰ってきたAっち。





俺は全然スッキリしないっスよ。





『どんな心情なのその顔笑』





俺の顔を見てケラケラと笑うAっち。





黄瀬「別に…」





俺はそう言って強がった。





『なにそれ気になるじゃん言ってよ笑』





もういっそのこと言っちゃった方が…





黄瀬「Aっち、青峰っちとまだLINEしてるんだなぁって」



『あー、なんかずっと話してるんだよね』





俺の気持ちなんか知らないで、





『それがどうしたの？』





なんて言っちゃって。





黄瀬「嫉妬…したって言うか…///」



『え、』





明らかに驚いた表情を見せるAっち。





『嫉妬…？』



黄瀬「そうっスよ」





もう恥ずかしい！！





『可愛い』





そう言って面白がる。





もう、どうしたら本気って分かってくれるんスか。





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