【黒バス】可愛い後輩が好きな人へ変わる瞬間｡【笠松幸男】-完- (ページ20)

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その日の夜。

森山「笠松起きてるか？」

部屋でみんなが寝静まった頃。

笠松「おう。」

森山「お前、Aのこと好きだろ。」

笠松「っ…」

森山「Aのこと、どう思ってるか言ってみろ。」

笠松「Aは…

なぜか放っておけなくて、気付くと目で追っちまって、色んな男子に絡まれてて面白くねぇって思った。

まぁあんな笑顔もルックスも持ってればそうだけどよ。」

森山「あのなぁ…」

笠松「な、なんだよ」

森山「そんなん恋以外に何があんだよ。」

笠松「え？」

森山「お前が今Aに抱いてる感情、それは恋だ。」

笠松「俺は、Aが好きなのか…？」

森山「そうだ。確実に恋だ。」

笠松「そうだったのか。」

森山「まぁ頑張れ。敵は多そうだけどな、笑」

笠松「おう」

心が少し軽くなった気がした。

今までこの感情が何なのかも分からず、

ずっとスッキリしないままだった。

でも森山のお陰で気付いた。

俺はAが好きなんだ。

いや、多分自分でも薄々気付いていた。

認めてしまったら、もう制御が効かなくなりそうで認められずにいたんだ。

しかし確信したからには、Aを手に入れる。

合宿に来て、

Aがモテることを再認識し、

俺の知らないところで男子に絡まれてるのを面白くないと思って、

こういう環境が無かったら気づけなかったかもな。

・

黄瀬にも、他の奴にも、渡さない。

＊