【HQ!!】逆向きの下心。【及川徹】-完-

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その日の部活終わり、





自主練も終えて片付けをしていたときだった。





『もう春高予選まであと2ヶ月も無いんやな』





Aがそう言い出した。





岩泉「バカA」



『ええそれ及川と同じ扱いやん！』



及川「なんで！？悪いの！？」





そして、





岩泉「1月まであんだろうが」



及川「岩ちゃん…」





それはつまり、春高本戦に行くということ。





『別に引退やなって意味で言ったんとちゃうで？』



岩泉「あ’’！？」



『春高、行く気やもん』





ケロッとそんなことを言ってAは笑った。





なんだよそれ、





最っ高…！





花巻「くぅ、言ってくれるぜ」



松川「これは行くしか無いな」



岩泉「端から行く気だボケ！」



『最高やアンタら！』





その満開の笑顔も最高だよ、A。






花巻「青春だなぁ」



『せやな、楽しすぎて卒業とか意味分からへんもん』





なんて良いマネージャー。





『頑張ろぉな、1月まで！』



岩泉「ったりめぇだ！」



及川「おっしゃあああ！」





なんかテンション上がっちゃって。





溝口「盛り上がってるのは良いけど早く片付けろよ〜」



『はぁい』





溝口くんにそう言われ、片付けを進める。





Aはその後もずっと上機嫌だった。





その姿もまた可愛くて。





『ほならまた後でな〜』





Aはボトルやタオル、ビブスの片付けに行き、俺たちは部室に向かう。





及川「ちょっと、A可愛すぎない？」



岩泉「あ？なんだよいきなり」



花巻「溺愛すぎて怖いわ」



松川「でも、なんか感動したな、Aが春高行く気って言ったとき」



花巻「そうだな、ちょっとウルッと来たぜ」



及川「青城のことあんなに好きでいてくれるマネージャーって、ほんと俺ら幸せ」



岩泉「まともなこと言ってんじゃねぇよ及川のくせに」



及川「え！俺がまともなこと言っちゃいけないの！？」





でも、岩ちゃんも少し嬉しそうな顔をしていた。





それだけで、





キャプテンとしては大満足だった。





青春って、こーゆーことなんだなぁ。





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