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彩said
冷や汗がツーと背中をなぞった。
嫌な予感に鳥肌が止まらない。
砂「おい!大丈夫か」
その声でハッと我にかえる。
「あ。ごめん。ぼーっとしちゃって」
慌てて愛想笑いを浮かべその場をやり過ごそうとするが
砂「本当に大丈夫か」
そう聞かれ、その笑顔のままうんと頷く。
このまま話を聞かれ続ければあの事を話すことになるだろう。
「本当に大丈夫だから!また明日」
そう無理やり話を切り上げ家の中に入り、急いで秀明の用意をする。
改めて昔のことを思い出そうとするが、なんせ3年前とは自分の身長も違いすぎるため、あの姿かどうかはわからなかった。
きっと顔を見ればわかるだろうが…
そう思い慌てて首を振る
あの事はもう思い出したくない。
痛みが増す傷にそっと爪を立てる。
本当はもう痛いはずがない。
それは傷ではなく傷痕なのだから。
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奏月猫。(プロフ) - どの作品も素敵ですごく好きです。これからも頑張って下さい! (2023年1月24日 21時) (レス) id: ed0fc9dec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずくらげ | 作成日時:2023年1月7日 18時