ご加護のつく少女は見習いです。【ブラック本丸】 (ページ7)

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肆.案内と仕事です。ページ7

～次の日～

さにわ「じゃあ、とりあえず本丸案内と仕事を一通りは教えるから、ちゃんと覚えてね？」
昨日よりも高めの声で話す審神者。

　 …なんか今日、つやつやしてるわね←

　昨日、誰かときゃっきゃ、うふふでもしてたんでしょ。

　見習い来た初日にとか勇気だけは尊敬してやるわ(謎の上から目線

審神者の近侍は鶴さんです。

『はい、審神者様。よろしくお願いいたします。』
そう言い、丁寧にお辞儀をする。

広間や厨、各部屋の案内をされた後、刀装、錬結、手入の仕方を教わった。

教え方は、上手いとは言い難かった。

あまりにも擬音が多かったため、ほとんど妖精のジェスチャーで理解してたくらいであった。

その時のA
　妖精さん、かわよ。推し妖精さんになろうかな↞

とかなんとか思ってたらしい。

案内や仕事を教えてもらっている間、刀剣男士に一振りも会わなかった。

　隠れているのか、動けないのか。最悪の場合。＿＿
　いや、考えないことにしよう。

さにわ「あ、そうそう。あなたにも近侍が必要でしょ？ここには全振りいるから選んでいいわよ。ただし、打刀以下の子達ね笑」

そう見下したように笑いながら話を進めている。

　さりげなく自慢したね。「全振りいる」ですって奥さん↞

　この人、短刀の魅力とか分かって無いんだろうな。

　あんなかわいい子達、愛でるだけでも尊いのに。。

『…では、打刀以下の刀剣男士達に会わせていただけますか？』

Aは見下されている事に気付いてないようなふりをしながら、声を高めにして話す。

まるで、初めての自分の刀剣に期待をしているように。

　本当に僕、演技力高杉くんじゃない？↞↞

　これだと手入れされてるのか分かるだろう。

さにわ「…いいわよ。でも、分かっているわよね？」

Aの声が高くなったのが分かったのか審神者の声が先程よりも低くなった。

『えぇ。手は出しません。乗っ取りもいたしません。』

Aも審神者の考えに気付いたように苦笑いをしながら話す。