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vol.19 ページ19

パーティー会場であるホテル前につくと
そこには沢山の人で溢れかえっていた






私が乗るリムジンに一気に視線が集まると
全然が道を開け始める






赤『さぁ、行こうか』








『お久しぶりです赤司様。御招待どうも』

『赤司様、この度は御招待頂き有難うございます』

『赤司様、お変わりないですか?』







様々な人から飛び交う挨拶の言葉を
笑顔で軽く答えていく……

私は小さくなってしまって、彼の背中を追うのに必死だった







ロビーを抜けてパーティー会場へ入ると





『あら征十郎様、お久しぶりです』

『征さん、シャンパンご一緒にどうですか?』






彼の周りは一瞬で女性に囲まれてしまった。
私はその波に押し出されて、ただ…唖然







赤『お嬢様方、今日もお綺麗です』

『やだ〜、征さんも今日も素敵ですわ』

『ちょっとあなたばかりベタベタしないで』









そんな様子を見ていたって仕方がない。

彼も私の存在を忘れてるんじゃないかと思うくらい全く気にしてない様子だし……どうしよう。









『お嬢様、シャンパンはいかがですか?』



『え……あ、有難うございます』







寄ってきたウェイターさんから
ピンク色のシャンパンを受け取り
近くの壁に寄りかかった





見渡すと、もう異世界だ





高価なものを身につける人ばかり…


オーラからして違うもんなんだなぁ。









そこへ、会場の奥から中央に向かって
お皿やシャンパングラスを乗せた台を
慣れない足取りで押す女の人がいた







『あ………っ!』









次の瞬間には、ガラスの割れる音が
会場中に響き渡り辺りは静まり返った








別に意味はないけれど
私は転んでしまった人の元へ駆け寄った









『大丈夫ですか!?、手……切れてますよ!』




『も、申し訳ありません!すみません!』








必死に謝るその人を見た時に気づいた。

私以外に、彼女を助けようとする人なんていなくて






そこにあったのは、沢山の冷ややかな視線






それだけだった。

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QOO - さいこうです・・・もうとろけます。萌え死にます。俺様征君ごちでーすwこれからも応援しています!! (2018年7月4日 20時) (レス) id: 5adcb33c47 (このIDを非表示/違反報告)
(`б▽б) - 今まで読んだ中で、一番面白かったです!!(>∀<)/ヒヤッハーー!! (2016年7月2日 10時) (レス) id: 71519df37a (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - なんというか...面白かったのですが某恋愛アプリのオーナーに似ていますね... (2016年1月22日 18時) (レス) id: 6a9f4f0a2c (このIDを非表示/違反報告)
ももきゃ - 流石赤司様ですね〜♪ちょっとドSな赤司様大好きです! (2015年5月11日 1時) (レス) id: ae0ed69795 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - ( ^ω^)おっおっおっあかすぃ!?( ゚∀゚)ヒャッハァ! ファーーーーーーwwwwwwww勝とうとか百年早いわ( ・´ー・`)フッ (2015年3月14日 10時) (レス) id: c440255398 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美龍 | 作成日時:2015年2月28日 2時

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