*番外編 赤司家のお正月2016年version* ページ20
冷たい風が頬を撫でる。
はぁ…と吐く息は白く、もう1年が終わったのだと理解するには充分だった。
1月1日、新しい年の1番初め。
黄瀬「いやぁ、1年あっという間っスね!」
赤司「そうだな。結局、昨年も姉さんと仲直りできなかった」
A「なに?嫌味?」
黄瀬「けどさぁ、赤司とA。今日は番外編、作者から仲良くしろってご命令だぜ?」
お賽銭の列の中、和成はとてつもないメタ発言をした。
…確かに、番外編だれども…。
A「まぁ、しょうがない。作者命令なら仲良くしてやるわっ!さぁ、征!私の胸に飛び込んでおいで!!」
赤司「姉さん、キャラ変わりすぎだ。それに、作者命令で仲良くしてもらっても嬉しくないからそのままで構わない」
A「冷たいな、征」
黄瀬「なら、俺が飛び込むっス!」
高尾「いやいや、黄瀬クンにはあのオジサンがお似合いだろ」
黄瀬「ヒドッ」
珍しいメンツ、なのになぁ。こんなに賑やかなのは、黄瀬と和成の明るい性格からだろうな。
私と征、2人だけじゃ絶対につまらなかった。
高尾「お、やっと順番回ってきたな!」
前を見ると、ホントに誰もいなくて。 順番回ってくるの、案外あっという間だったな。
財布から5円玉を取り出し、奥の方に投げ入れる。
ふっと横を見ると、
高尾「赤司…!? それは入れすぎだろっ!!」
黄瀬「赤司っち!そんなに入れるんスか!?」
赤司「姉さんと仲良く…」
ブツブツと何かを呟いて1万円を投げ入れようとしている征の手を思わず掴む。
驚いた顔の征。私はその顔にプッと吹き出す。
A「私のこと、ホントに大好きなんだね。私はね、征に散々意地悪したけど…征自身が嫌いじゃないんだよ。征と比べる父さんが嫌いで…なにより、出来損ないの私が嫌いで。征には八つ当たりしてしまっていたね。でもね、もっかい言うけど…私は征が嫌いじゃない」
"好き"
そう言えなかったのは、きっと私の無駄なプライドから。
A「ほら、1万円じゃなくて5円玉、入れよう? 5円玉は御縁がありますように〜って願いを込めて入れるんだって」
ね?なんて、少しお姉さんぶって言ってみる。
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らって(プロフ) - ami☆さん» お久し振りです!いえいえ!私が好きで待ってるんで、ami☆さんのペースで頑張ってくださいね(*^^*)またイラスト描かせて頂きますねっ(´▽`*) (2016年3月16日 14時) (レス) id: 2cda7dc70a (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - らってさん» ありがとうございます! 長らくお待たせして、すみません(><) 迷惑じゃありませんよ! とても嬉しいです(*´罒`*) 有り難きお言葉…! はい、更新は相変わらずゆっくりですが頑張ります!!(*´ω`*) (2016年3月14日 21時) (レス) id: 1a2d93ed11 (このIDを非表示/違反報告)
らって(プロフ) - わー!待ってましたー!いえいえ!全然大丈夫ですよ^^大好きだなんて...照れます←笑 そんな事言われたらいくらでも描いちゃいます(迷惑←) 私もami☆さんの、この明るい文章が大好きです!元気出ます!(照)これからも頑張って下さいっ! (2016年1月6日 18時) (レス) id: 2cda7dc70a (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - 神無月怜(元黒瀬優希)さん» 返信がおそくなってしまい、すみません>_< どうしてですかね?イラストを見ようとすると、ページが見つかりません、となるんですよね>_< 何度もすみません>_< 神無月さんのイラストを見たいのに…! (2016年1月1日 16時) (レス) id: 1a2d93ed11 (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - 赤司家の恥さん» 生きてはいけない人間なんて、いないと思います。私は綺麗事しか言えませんし、心に響かないかもしれませんが…それでも、言わせてください。世の中、どんな人であろうと、いなくなると悲しむ人が1人はいます。人は1人で生きられないんですから!(o^^o) (2016年1月1日 16時) (レス) id: 1a2d93ed11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ami☆ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/Mh22Ami
作成日時:2014年10月4日 19時