【原神】今更になって謝らないで下さい (ページ5)

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四枚目ページ5

＿＿かつて、其れはこのモンドでは無く隣の璃月での話。

知ってもがな、璃月にはかの【岩王帝君】が未だ岩の魔神モラクスと呼ばれていた時代。

彼は、塵の魔神と友であると耳する者が殆どだろう。

然し、彼には【愛する魔神】が居たのだった。

彼女は春の穏やかな風を纏い、瞳はさんざめく翡翠のよう。髪は神々の恩恵か、日の光にきらきらと美しく反射する金髪を靡かせていた。

誰もが目を奪われる。あの岩の魔神ですらも何動かぬ心に恋情が芽生えた。

彼女は謳う。

『魔神同士仲良くはできないのか、』

彼は謳う。

「此の地を治める者の争いだ。無論俺はお前と敵対関係でもある。」

＿だから契約を結ばないか。

彼の契約は、《鉄の魔神》の彼女にとって得難い物だった。

己に着いてくれる民たちに安心を与えられる。彼は他の魔神の中で武力や土地も多いと大変喜んだ。

彼女は純粋過ぎてしまっていた。己の民への信頼も、岩の魔神に対しての羨望も何もかも。

「民への配慮はもう十分だろう。」

不意に、突然とそうモラクスは彼女に述べた。

彼は気づいていました。

彼女の民は彼女を＿

【融通の利く】道具としか思って居ない事に。

鉄の魔神は戸惑いました。

『何故、彼等をその様な冷たくなさるのですか。』

彼は述べた。

「アレらは使えない。」

彼女が連れてきた民たちは食を取り、怠惰に農村もかと言って武力の１つにもなればと切磋琢磨すらせず寝るか食うかのどちらかでした。

「彼女が居れば問題ない。」

「彼女が何とかしてくれる。」

「彼女が使えなくなればモラクスに乗り移ろう。」

「いらなくなったらどうしよう。」

其ればかりとモラクスの耳に入ってくる為、そうしてまで優遇扱いは出来ないと彼女に民への考えは言わず淡々と伝えました。

何が行けなかったのだろうか。

モラクスへの対応がいけなかっただったのだろうか。

このままでは愛する民が飢えてしまう。

彼女は段々と必死になり始め、モラクスが不機嫌な時までに言い寄って行く様になりました。