【原神】今更になって謝らないで下さい (ページ6)

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五枚目ページ6

／大分遅れてしまい申し訳無！！！！やる気が出たので書きます((

彼女は問うた。

『この身がどうなろうとも民を助けてはくれませんか』

彼は言う。

「……後にしてくれ。お前に構う暇がない」

彼自身、彼女の言葉に耳を貸していたが、彼女の民を〈救う〉事は己の民にも悪影響だろう。然しながら…

＿＿と、葛藤しながらも今し方、各魔神同士が領土を争う魔神戦争中である為、そのような暇もなく手が休めば話を聞くとそう毎度となく彼女に述べていた。

…が、契約を結び共に語らい合っていた友である帰終が散った際、彼女はその事を知らずに彼の視界に入った直後、彼女へ融通が効く吐口が如く地が揺れる程怒号でこう述べた。

「お前に何が出来ると言うのだ！野に咲く瑠璃百合が何だと言うのだｯ、隣国の風神にその色気を使ったのか？お前が連れて来た民のお陰で友である帰終や他の仙人にも負担が掛かった。否、今もそうだ。お前の力は璃月や民達にとって害となる。封印されたくなければさっさと俺の前から帰ろ。お前との契約は結ぶべきものではなかっ……、！」

彼は後悔しました。

彼女が連れて居る民達誰一人として彼女を〈信仰〉して居ないが為、彼女自体魔神としての力量は限られて居る事が明確に記されるように、

魔神は【特別】な瞳を持って居る。

と言うのも、他の魔神、人同士の〈縁や信仰〉が糸で指に結ばれて居るものが見える事。

彼は彼女のその細い指先に目線が向き段々と、

驚愕恐れ哀れ後悔

の色が溶け込むようにじわじわ眼を見開いて行く。

彼女は、【誰一人すら信仰されて居ない】

糸一本すら絡まって居ない。

彼は後悔しました。

彼女の顔が今まで見たことがない程絶望しきったこの世で最も痛々しい悲痛なかんばせを浮かべ、涙が音無くこぼれ落ちている様子に。

彼は懺悔しました。

先程の言葉が己の本心だったのか、其れとも今迄のストレスが彼女1人に対して述べて良い許容範囲を超え過ぎていたことに。

＿＿彼は悔いました。

出逢ったばかりのあの誰にも愛された愛くるしい彼女を冷たい雪のような白銀色の髪と、温かな緑が凍てつかせたようにくらいくらい深淵まだ堕ちてしまった光無き青水色の瞳に変えてしまった己への自責の念に。

許されたい。

許さないで。

愛してる。

……愛ハナニヲモッテ愛ナノダロウカ？