残念だが俺が一番可愛い【ツイステ】

Mirror.23 ページ23

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『……ヴィル、寮長……！！？頬に貼っているガーゼどうしたんですか！？』




魔法史授業帰りの廊下で見知った美しい佇まいに駆け寄った俺は、その姿に目玉が飛び出る勢いに驚嘆した




「＿＿飛行術の授業で上手く飛べない一年が落ちてきたの。その時箒の柄が顔を掠ったのよ」



『よりによって顔！！』



「落ち着きなさい、クルーウェル先生に魔法薬調合して貰ってるから。飲めば治るわ」



『唯一の長所に傷が！！』



「おいこら言い方」



『スミマセン』




ジトリと睨みつけられた俺は小さく萎縮して小さなお顔に貼られた大きなガーゼをまじまじ見つめる。当の本人は然程気にしていない様だが……




『いややっぱり許せません！！誰だ寮長の顔に傷を付けた輩は！！ズタズタにしてずんだ餅にしてやる！！』



「アンタちょっとふざけてるでしょ」



『スミマセン』





頭を軽く叩かれ茶番を閉じる。なんて事を……ヴィル寮長のご尊顔になんて事を……





『＿＿そうだ！！俺が身の回りのあれこれを手伝います！！何なりとお申し付け下さい！！』



「アンタの眼球正常に起動してる？
顔だっつってんの、ゴリラに介護される趣味は無い」



『お姫様抱っこしましょうか！！？』



「アンタの全力ストレート投球そろそろ打ち返すの面倒だわね」



『よし来いっ！！！』



「誰か良い脳神経外科医知らない！！？」





今日も元気に通常運転

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