第９夜 ページ10
自身の杖と、用紙を持ち、教官の後を着いていく
アラ「なんだか、いよいよ魔法のお勉強ってかんじだねぇ〜！」
白蓮「興奮は多少わかりますが、まずはあちらですよ」
ここにいる僕を含めた6人、興奮しているのがわかる
教官が箱から取り出したのは、ガラスでできた小さな女性の像
アラ「わあ、キレイ」
白蓮「これは……」
マイ「それに順番に両手で触れろ。普段、杖で魔法を使う時のように軽く魔力を込めてな」
マギが触れると、ルフたちが像の中に現れ、口から火を吹いた
マイ「よしっ、貴様は「1型・赤魔導士」！」
「「あ、あかまどうし？」」
そうか、これは魔法道具「八色魔選晶」だ
魔導士を分類するための道具
マイ「2型・青魔導士！5型・白魔導士！4型・黄魔導士！」
赤が2人、青が1人、白が1人、黄が1人
最後は僕の番だ
白蓮「…………！」
ﾋﾟｨﾋﾟｨとルフがざわめき、八色魔選晶の口からは火が出た
マイ「1型・赤魔導((ﾋﾟｨﾋﾟｨ なんだ！？」
火の次は水が出た
水の次は眩い光が出る
光の次は雷が出て
雷の次は風が出る
風の次は音が聞こえ
音の次は力に押される
力の次は今までのことがなかったかのように治される
マイ「貴様、魔法を学ぶのは初めてか！？」
白蓮「いえ、少しだけ学んではいましたが……」
少し、ではないが……
これは驚いた
まさか8種全てのルフが出るとは
マイ「コドル6が……ありえない……！これはモガメット様に報告するべきか……」
白蓮「……教官、僕は結局、何型の魔導士なんでしょうか？」
マイ「っそうだな、見たところ、2型が少しばかり強かったな」
白蓮「では2型・青魔導士ですか？」
マイ「そうだ。貴様ら、少し待っていろ！周りの物に触るんじゃないぞ！」
教官は慌しく部屋から出て行ってしまった
2型・青魔導士
つまり水……
アラ「白蓮お兄さん、すごいを通り越して何て言えばいいのかわからないよ」
白蓮「……いいんですよマギ。このような時は気持ち悪いと言っても」
アラ「ううん。それは絶対に思わないよ」
マギのその気持ち、痛いくらい真っ直ぐですねぇ……
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