【マギ】光側の半堕転したマギ -マグノシュタット編- (ページ4)

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第３夜ページ4

白蓮「……っ！」

変な夢は終わった

冷や汗をかいている

……僕が、冷や汗？

アラ「あ、白蓮お兄さん。よく眠れた？」

白蓮「……ええ、まあ」

特に悪い夢でもないので、適当に返事をしておく

そう言えばマギは、"だんな様"とやらを紹介してくれた

僕が寝ている間、盗賊やら色々とあったらしい

アラ「その人ね、とても強いんだよ！金属器だって持ってたんだ」

白蓮「ほう。ただの金に肥えたクズではなかったのですね」

アラ「ク、クズって……;;」

「クズって、ちょーっと酷くない？白蓮」

白蓮「おや……！」

仕切りのような物を捲れば、聞きなれた声

練紅覇のものだった

白蓮「紅覇殿でしたか。これは失礼」

紅覇「久しぶりに会ったけど……お前何で、ここにいるの？Aは？」

白蓮「Aは白龍殿と共に天山高原へ、白瑛殿たちと合流し煌帝国へと向かう予定です」

紅覇「！？嘘。A、煌に帰ってきたの！？」

白蓮「ええ。それと、紅蓮はレームへと向かいました。
僕たちはさらに強くなり、Aと再会を果たすと約束しました」

マギは僕が紅覇殿と知り合いなことに驚いているようだ

それもそのはず。

Aの従者であれば、必然的に会う回数は多くなってくる

紅覇「あーくそっ。何で僕がマグノシュタットに来たんだろ。
しかもよりによって白龍と！？むかつくむかつくむかつく！！帰ったらあいつ殺そう」

白蓮「殺すのはよした方がいいかと」

アラ「白蓮お兄さん、煌帝国の人たちって……」

白蓮「皆こんな感じですよ。Aは紅炎殿のものとわかってる上での言動と行動です」

マギは難しい顔で俯いた

しょうがない。これが彼らなのだから

今更直せるとも思えない

アラ「……うん？紅炎殿のもの……？」

白蓮「炎帝、練紅炎。シンドバッドとAに並ぶ複数迷宮攻略者でもあり、第一皇子です。
Aとは7歳ほど歳は離れていますが……。まあいいんじゃないですかね」

アラ「丁寧な説明ありがとう。……って違うよ！僕が聞きたいのは……」

白蓮「シンドバッド殿に関してなら何も言いません。僕あの人嫌いですし」

マギはまた難しい顔で俯いた

悩んで解決できる問題じゃない

僕はAが幸せならそれでいい