第10夜 ページ11
教官が戻ってきた
何事もなかったかのように、授業が再開された
「教官……い、今のは一体…!?」
先程のせいなのか、教官は僕の方を見た
…言えってことか
白蓮「先程の像は「八色魔選晶」。魔導士を8種に分類するための魔法道具です。
魔導士やルフには「個性」があり、それらは無限に種類があります。
それをマグノシュタットでは大きく8つに分類しています。……ですよね?」
マイ「その通り、完璧な回答だ。今白蓮が言った分類は、このようになっている」
教官が鞭を奮えば、図のようなものが出てきた
……確か、対極の型が2番目に相性の良いルフでしたっけ
マイ「またしても正解だ」
白蓮「(おや、声に出ていましたか)」
「でも教官…僕は2つの魔法を覚えるほどの頭脳や知識は持ち合わせていません。
やはり才能がないと覚えることは不可能なのでしょうか…」
マイ「違う。それは貴様が、無知だからだ。
貴様らは無知で未熟だ。だが、それを恥じることはない。
この世には貴様らの知らない魔法の真理がまだまだたくさん眠っている……。
そして未熟な貴様らは学べば学ぶだけ、その無限の知識の扉を開けることが許されているのだ!!」
学べば学ぶだけ
意味の取り方は人それぞれ
マイ「さあ、今日から残りの1か月間大いに学べ!!」
「「はいっ!!」」
しかし興味があるのもまた事実
2か月間頑張ったかいあったというわけです
*
疲れて寝るであろう夜
僕にとってはそんな重いものではない
それは同室のアレキウス殿も同じのようだ
ティ「コドル1の授業はすごいぞ!高度の魔法授業、他では知ることのできないことばかりだ!」
白蓮「それは良かったですね」
ティ「コドル6は何をやっているんだ?」
白蓮「八色魔選晶という魔法道具で、自分の型を見極めた所から始めました」
ティ「面白いことをやっているんだな。白蓮は何型だったんだ?」
白蓮「僕は……」
全ての型が出たと言ってもよかった
信じてくれるかどうかなのだが
白蓮「全ての型のルフが出ました。その中でも一際力の強かった2型になりました」
ティ「2型といえば青魔導士か」
白蓮「えぇ。……何もないのですか?」
ティ「? あぁ、全ての型が出たんだろ」
白蓮「信じるのですか」
ティ「白蓮だからな。そうなるだろうと思っただけだ」
……?
謎は深まるばかりだ
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