検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:5,757 hit

第10夜 ページ11

教官が戻ってきた

何事もなかったかのように、授業が再開された



「教官……い、今のは一体…!?」



先程のせいなのか、教官は僕の方を見た


…言えってことか



白蓮「先程の像は「八色魔選晶」。魔導士を8種に分類するための魔法道具です。
魔導士やルフには「個性」があり、それらは無限に種類があります。
それをマグノシュタットでは大きく8つに分類しています。……ですよね?」

マイ「その通り、完璧な回答だ。今白蓮が言った分類は、このようになっている」



教官が鞭を奮えば、図のようなものが出てきた


……確か、対極の型が2番目に相性の良いルフでしたっけ



マイ「またしても正解だ」

白蓮「(おや、声に出ていましたか)」

「でも教官…僕は2つの魔法を覚えるほどの頭脳や知識は持ち合わせていません。
やはり才能がないと覚えることは不可能なのでしょうか…」

マイ「違う。それは貴様が、無知だからだ。
貴様らは無知で未熟だ。だが、それを恥じることはない。
この世には貴様らの知らない魔法の真理がまだまだたくさん眠っている……。
そして未熟な貴様らは学べば学ぶだけ、その無限の知識の扉を開けることが許されているのだ!!」



学べば学ぶだけ

意味の取り方は人それぞれ



マイ「さあ、今日から残りの1か月間大いに学べ!!」

「「はいっ!!」」



しかし興味があるのもまた事実

2か月間頑張ったかいあったというわけです




*




疲れて寝るであろう夜

僕にとってはそんな重いものではない

それは同室のアレキウス殿も同じのようだ



ティ「コドル1の授業はすごいぞ!高度の魔法授業、他では知ることのできないことばかりだ!」

白蓮「それは良かったですね」

ティ「コドル6は何をやっているんだ?」

白蓮「八色魔選晶という魔法道具で、自分の型を見極めた所から始めました」

ティ「面白いことをやっているんだな。白蓮は何型だったんだ?」

白蓮「僕は……」



全ての型が出たと言ってもよかった

信じてくれるかどうかなのだが



白蓮「全ての型のルフが出ました。その中でも一際力の強かった2型になりました」

ティ「2型といえば青魔導士か」

白蓮「えぇ。……何もないのですか?」

ティ「? あぁ、全ての型が出たんだろ」

白蓮「信じるのですか」

ティ「白蓮だからな。そうなるだろうと思っただけだ」



……?

謎は深まるばかりだ

第11夜→←第9夜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:弱虫道化師 | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2014年5月12日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。