あなたを守りたいの【芥川龍之介】 (ページ17)

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お腹も膨れて、満足したから部屋に戻る。

芥川には2度とくるなって言われたけど、また嫌がらせで行ってやる。

部屋には私1人。

さっきまでの楽しさが一気に冷めていった。

1人でいる孤独。

それが、過去の思い出を蘇らせた。

『出来損ないが！』

貴「！？」

さっきと同じ…

『言うことを聞け！！』

お腹が痛い、頭が痛い。

貴「ヒュゥ…ヒュゥ…」

あれ、息ってどうやって吸うんだっけ。

あれ、なんで私は泣いてるの？

貴「あっ…ああ…」

その場でうずくまり、落ち着くのを待ったけどまったく落ち着く気配がない。

貴「あ…あ…」

胸を押さえ、必死に落ち着かせる。

バタン

ドアの音がして、何かに包まれるような感覚。

貴「あ…くた…がわ…」

それは、さっきまで一緒にいたやつ。

芥「深呼吸しろ、ゆっくり」

後ろを向いて芥川と向き合う感じになって、ゆっくり深呼吸した。

貴「はぁ…落ち着いた…
ありがとうね」

芥「…貴様は…」

と、なぜかチョップされた。

貴「いった」

しかも、結構痛いやつ。

芥「貴様はなんのために携帯があると思っている。
何かあったら知らせろと言ったはずだが」

まったく、と息をはきながら呆れたようにわ私を見る。

そんな彼はなんだか、いつもよりかっこよく見えた。