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芥「貴様…なぜここにいる」
僕の問に女が答えた。
「知らない」
女の目は僕と同じような目をしていた。
まるで、死神のような目。
芥「名前は何という」
「名前…?
そんなのない」
驚愕した。
見たところ、年齢は僕より少し年下。
それなのに、名前がない?
芥「どういうことだ」
「言った通り、私には名前がない。
3歳の頃からここにいる」
この時何を思ったのか、僕は羅生門で女の牢屋の鉄格子を壊した。
「あなた…それ異能力?」
女が問いかけてきた。
芥「あぁ…」
女の顔色が変わった。
「私と…同じ…
私も異能力を持ってるの…」
鎖はサビ過ぎていたらしく、女が引っ張ると簡単に砕けた。
芥「貴様も異能力者か…」
「そう」
異能力者がいれば、ポートマフィアはもっと強くなる。
だが、それよりもこいつのことが気になる。
何故だ、何故か放っておけない…
芥「僕と一緒に来るか?」
気づけば、放っていた言葉に女は嬉しいそうに、良いの?と呟いた。
芥「構わぬ」
そう告げて歩き始めると、女は僕の隣を歩き始めた。
これが、僕とAの出会い____
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宇宙 - 面白かったです!続きが見たいです更新待ってます! (2016年12月12日 22時) (レス) id: c36e1fb932 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:光波 | 作成日時:2016年12月9日 21時