両手に鬼�� ページ44
私もエースもこの前の新聞で前以上に有名人。
…今だけちょー話題の人。悪い意味でね。
「めっちゃ見られるねぇ」
シャンプーを片手にエースとサンジにそう声をかけた。
AC「近付いてくる男は俺がぶっ飛ばしてやるよ」
「やめて」
まったく…大人しくするって事を知らないのか。
SN「Aちゃんを見る男共の目を潰したいぜ」
「気を確かに…」
AC「Aを見たくなる気持ちは分かるけどな」
SN「ああ…俺も四六時中見ていたい…！！」
「やめて」
それだけはやめて。
ため息を吐きながら買い物を進める。
AC「これ、いい匂いだよな」
そう言いながら私の髪を匂うエース。
「変態みたい」
AC「へへ、お前と同じ匂い」
自分の髪を指でいじりながらそう言ったエース。
SN「いい雰囲気作んなよ。俺も一緒だ」
AC「ってぇ、蹴るなよ」
「仲良しか」
いつの間にか仲良しになっちゃって。
微笑ましい。
「サンジ、今日の晩ご飯は？」
日用品の買い出しを終えて食材探し。
SN「節約もしなきゃなんねェから…今日は島で狩りする事にするよ」
「そっか、節約…」
たしかに。
私たちのお金も底が見えそう。
いざとなったら変装して賞金稼ぎでもすれば…
無理そう。
「じゃあ帰って狩りだね」
SN「Aちゃんは休んでていいよ」
「じゃあ代わりにサボ連れて行っていいよ」
いいよね、サボだし。(酷い
AC「じゃあ俺はAと家で…」
「エースも行くんだよ」
そんな会話をしながら街を歩く。
たぶん、中には賞金狙いの人間もいるだろう。
殺気向けてくる人も。
だけどそれを一早く察知してか…エースとサンジが睨みをきかせるからか誰も襲ってこない。
「いいボディーガード…」
有能すぎる。
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作者名：ちいず 。 | 作成日時：2020年8月21日 23時
