◆１５◆ ページ16
ゆっくりゆっくりと歩み寄り
静かに喉元へ短剣を近づける
男「あ……あ……」
絶望に染まった青白い顔
この状態で殺せばどうなるか
想像すると自然と舌舐めずりを
してしまう、ゾクゾクするのだ
貴「私のために死ぬと思って…」
・
・
プスッ
男「……あ」
皮膚に刃が触れたところで止める
高校生にもなる男が泣いていて
情けないなと思いながら腕を下ろす
それと同時に展開していた術も解け
男子生徒はヘナヘナと崩れ落ちる
貴「無害な人間に慈悲を与えないほど
冷酷な女ではありませんよ」
監「そこまで！」
短剣を懐に戻してその場を離れる
無意味で無駄な殺しは好まない
弱者は影で過ごしていればいいわ
担「流石ですA様！」
その言葉を無視して集団に戻る
人と話すととても疲れてしまう
無駄にエネルギーを使う感じで
同じ活動時間でもとても辛いのだ
どれほど人混みに入り込んでも
世間は私を見つけては棚に上げる
柊家の血統者だと言うだけでだ
家柄と身分しか人は見れないから
力と権力に溺れて行く
監「一年二組・雪見時雨。前へ」
目立たぬよう遠目から試合を
観察しようと思い離れていく足が
一瀬グレンの従者の名で止まった
暮人から監視を頼まれたのは一人
一瀬グレンだけの予定だったのだが
従者の実力を把握するのもいいかと
視線を背後に戻した
監「一年九組・十条美十。前へ」
九組からは十条家の令嬢が出た
十条家は呪いで身体能力を限界
まで跳ね上げる呪法を使う
彼女が呪文らしきものを唱えると
呪いによって赤くなった髪よりも
さらに赤い三角の火輪光が浮かび
上がってきていた
金剛夜叉明王呪、だったと思うが
貴「……ふむ」
人の能力を観察するのは好きだ
どのような力を秘めているのか
何処までが限界なのかも気になる
人間の能力を限界値まで上昇させ
いつ壊れてしまうのかも気になる
私も単純だなと思ってしまう
十条美十と雪見時雨の試合が
気になり、歩みを戻していたのだ
いいデータが取れるといいのだが
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美鈴愈(プロフ) - 鈴醐さん» それは…、ちょっと現実じゃ考えにくいかもしれないですね(*_*)ですが、過去には王族などの濃い遺伝子を残すために親近婚などが認められていた時もありますので……どうかな？詳しく考えていきます( ・∇・) (2019年12月5日 11時) (
レス) id: 8d195bcaa7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴醐(プロフ) - 一応血繋がってんのに結婚できんのかな・・・という思いを我慢しきれず書きに来ましたwwwあ、でもお話は面白いです！ (2017年7月22日 18時) (レス) id: 6c5bc2a353 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - イラストありがとうございました！分からないことがあったら質問させてもらいますね！( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年3月2日 13時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
常夜リリス(プロフ) - 美鈴愈さん» いえいえこちらこそ……！！また何かあったら言ってください！！！ (2016年3月1日 1時) (レス) id: 254d761d29 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - 載せましたー！本当にありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年2月29日 20時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
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