39話━QUEENは歌う━ ページ45
＊
オルガンの音に惹かれるように足が勝手に動き出す
俺とソウエイでトランプ兵を倒した後こんなことになってしまった
足の感覚がない。動かないのだ。
だがオルガンの音に合わせステップを踏むように勝手に歩き始める
まるで操り人形のように足がもつれても動き出す
城の扉を潜り抜けとある部屋の一室に入った
…いや、入らされた…？
するとそこには大きく立派なオルガンがあった
そしてオルガンを弾いているものは…アリスだった
なんで…なんでだ？アリス様…？？
困惑し回らない頭のまま、弾くのをやめたアリスが話しかけてきた
「ふふふっ、やっと来たんだね。待ってたよ、ベニマルくんにソウエイくん…♡」
本当に、アリスか…？いつもと何やら様子が違う
まるで…あの時の、森で会った時にみたアリスの様だ
リムル様から聞いた、あれはロイスが掛けた『殺人鬼』の影響らしい
森で最初に見た時のアリスは魔物の親子の死体を憎めに見つめていた
あの時の目と同じ目をしている
まさか…発動したとでも言うのだろうか
「2人共…ちょっと手伝って欲しいことがあるの…。この子達のことなんだけど…」
そう言って床に穴が開き下からアリスの配下…チェルカとマユが
ぐったりと、項垂れた様子で倒れて出てきた
アリスが配下を傷つけるなんてどう考えてもおかしい
「2人が答えないから正直に言うねっ！アリスは今何処にいるの…？」
オルガンが鳴り止んだと同時に空間が歪みアリスが桃髪の女になった
「お、お前っ…あの時の…『ナル・アンダンテ』…？」
「せいかーいっ！」と拍手を叩き傀儡な笑みを浮かべた
そしてバイオリンを取り出し弦を向ける
言うまで逃がさないと言わんばかりにバイオリンを弾き俺達を踊らせる
俺の方は先程のトランプ兵達で既にあばらが折れており
ソウエイは足を怪我して出血している
そんなことはお構い無しに体を操り痛みが走る
それでも言うわけには行かない
あくまでもアイツらの狙いはA一筋だ
俺達はお遊びに過ぎない
操られないようにするには…どうするんだ…
そんな時、オルガンの前で倒れていたチェルカ達がピクリと動き出した
「あれー？まだ寝てた方がいいんじゃないかな〜また倒れるだけだよ〜」
すると無言のまま、自分の耳に向かって下に落ちている棒を刺した
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hina - 鬼滅の刃にかなり似てますね！私鬼滅の刃好きなのでうれしいです！がんばってください！ (2021年2月23日 12時) (
レス) id: 241ff9875f (このIDを非表示/違反報告)
抹茶の僕(プロフ) - 最初のProlog の文がある曲の歌詞に似てて、ん？ってなりました、面白いです！ (2020年5月24日 20時) (レス) id: 65d6ee3957 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 鬼滅の刃ですね！酷似してます！すごいです！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
庵 - パワハラ上司？手毬鬼？なぁるほど！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
藍紫^ ^(プロフ) - ますだかおりさん» ごめんなさい鬼滅の刃知らないのでわからないのですが…ご不快になられたようなら修正致します。大変申し訳ないです… (2019年12月11日 16時) (レス) id: f7009884aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍紫^ ^ x他1人 | 作成日時：2019年8月20日 12時
