21話 ページ25
＊
「あ、ちょっと待ってね〜、今思念伝達が……」
リムル様が答えるとマイルは主からなのか、先程の笑みを直し真面目な顔で答えていた
少々長い話だったので、まとめるとこうだ。
まずロールス・ロイスという共魔王国の主がテンペストの回復薬を気に入り
前々から度々使者を送り調べあげたそうだ。
それでオーク帝戦やカリュブディス戦を見てリムル様が気になり是非配下にとのことだ。
もちろんリムル様は丁重に断ったが貿易の件は断りきれないらしい
「ああ、一応伝えておくけど〜、ロイス様は魔王ミリムよりも強い強力な魔人だよ？その事をよく考えて検討した方が身のためさ」
…つまり、俺達に拒否権はない…と。
一応こちらにも否はない。だが、先程からアリスさんの様子がおかしい。
ガタッ
「リムル、先に外…出てるわね」
他から見てもわかるくらい無理した笑顔を振りまきながら部屋を後にする
その時マイルの顔が、一瞬不覚な笑みに変わった気がした。
＿＿＿＿＿
悔しい、憎たらしい、恨めしい、色んな感情がごちゃごちゃになって頭の中を襲う
閉めたドアに背中を任せるとズルズルと腰が抜けてドアの前に座り込む体制になる
思わぬ場所であいつと会い脳裏にあの時のことがフラッシュバックする
『所詮はスライムなんだから弱いに決まってる』
『お前は強くなれない。スライムなんだから』
『ほんっと、凡人はどんなに頑張っても凡人なんだね〜』
『スライムだから、お前は弱い』
嫌だ嫌だ嫌だ、吐き気がする。私は、弱くなんかない。
魔王だ。やっと魔王という地位まで登ってきた。それなのに…
『リムル様はスライムなのにすごいんじゃなくて、スライムだからすごいんです』
『スライムだから…？』
『はい。多分普通の、人間だったら…こんなに注目されてないですよ。それこそ【スライムだから】だと思います。』
そうだ…私がスライムだから。スライムなのに強いんじゃなくてスライムだから強くなれるんだ。
あいつ…白うさぎに、追いつく、絶対に。
心に決めたことをベニマルくんのおかげで再確認出来た。
そんな時話し合いが終わったのか、リムルがそっとドアを開けて心配してくれた
「A…？大丈夫か？まさかあんなことになるとは思わなくて…悪かったよ。」
「ううん。リムルのせいじゃない…それより、私の練習相手になってくれない…？」
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hina - 鬼滅の刃にかなり似てますね！私鬼滅の刃好きなのでうれしいです！がんばってください！ (2021年2月23日 12時) (
レス) id: 241ff9875f (このIDを非表示/違反報告)
抹茶の僕(プロフ) - 最初のProlog の文がある曲の歌詞に似てて、ん？ってなりました、面白いです！ (2020年5月24日 20時) (レス) id: 65d6ee3957 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 鬼滅の刃ですね！酷似してます！すごいです！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
庵 - パワハラ上司？手毬鬼？なぁるほど！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
藍紫^ ^(プロフ) - ますだかおりさん» ごめんなさい鬼滅の刃知らないのでわからないのですが…ご不快になられたようなら修正致します。大変申し訳ないです… (2019年12月11日 16時) (レス) id: f7009884aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍紫^ ^ x他1人 | 作成日時：2019年8月20日 12時
