12話 〜帽子屋の長いお話〜 ページ15
＊
お互いの国のことを話しているうちに、日が先程まで飲んでいた紅茶と同じような薄赤色に染めていた。
「話しているうちにすっかり遅くなってしまいましたね。今日は皆様、城の部屋に泊まっていってくださいな。」
時間が過ぎるのがあっという間に感じた
先程意識した顔の火照りも、外の冷たい空気に触れて少し収まったようだ
…ただの自己暗示から風邪をひいてしまったのだろうか…？
この場の皆がアリスにつられて立ち上がる中、俺もワンテンポ遅れて立ち上がる
城内を見るに所々に仕掛けが施されている
家具にはトランプモチーフが使われ、ホールやら書斎やら色々な部屋がある
物珍しいのかオーガ達も興奮気味だ
それぞれに自分の部屋を案内されたあと、部屋の中央のベッドに飛び乗る
ホテルに泊まった時とかに一番にしたくなるあれだあれ
「はああぁ……」
力なく寝そべりながら誰にも届かない溜息をもらす
綺麗な顔、細い腕、透き通るような肌、何処悲しげな眼差し
思い出すだけで今も顔が熱い。
この感情に名前を付けるとしたら、なんというのか…俺にはまだわからない
「…なぁ大賢者、スライムって病にかからないんだよな」
《はい。ですがただ一つだけ、スライムにもかかる病があります》
えっっ！？
びっくりしていきなり体を起こすとベッドがぎしぎし音を立て揺れた
《それがリムル様の発病している病…恋の病です》
恋の病…っていやいや、ラブコメかよ？？？？
前世で女の子を好きになったことはあるが…こんなにドキドキするとは初めてだ
「恋……かぁ…」
その感情の名前を聞く度に、何故だかとても嬉しくなってくる
そっか…俺、恋してるんだなぁ…
「A……さん…」
何度も彼女の名前を呼べば、誰にも届かず消えていく
「……さーん」
ついに幻聴まで聞こえてきた、なんなんだろうか
「…ルさーん！」
「…リ・ム・ルさーん！！」
っええっ！？今度はハッキリ聞こえてきた
声が聞こえたベランダの方に顔を出せば
白銀の白馬に乗った先程まで名前を呼んでいた主がいた
「少し夜のお散歩でもしていきましょう？スライムは睡眠必要ないでしょう？」
そう言って微笑みながらこちらへ手招きされた
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hina - 鬼滅の刃にかなり似てますね！私鬼滅の刃好きなのでうれしいです！がんばってください！ (2021年2月23日 12時) (
レス) id: 241ff9875f (このIDを非表示/違反報告)
抹茶の僕(プロフ) - 最初のProlog の文がある曲の歌詞に似てて、ん？ってなりました、面白いです！ (2020年5月24日 20時) (レス) id: 65d6ee3957 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 鬼滅の刃ですね！酷似してます！すごいです！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
庵 - パワハラ上司？手毬鬼？なぁるほど！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
藍紫^ ^(プロフ) - ますだかおりさん» ごめんなさい鬼滅の刃知らないのでわからないのですが…ご不快になられたようなら修正致します。大変申し訳ないです… (2019年12月11日 16時) (レス) id: f7009884aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍紫^ ^ x他1人 | 作成日時：2019年8月20日 12時
