11話 ページ13
＊
「うわぁ……」
顔を上げれば思わず歓声を上げてしまうような
綺麗な庭園がそこに広がっていた。
「俺の髪と同じ色の花がたくさんあるなぁ…」
ベニマルが薔薇に見とれながら興奮気味に言うと手紙を貰った時に見たトランプで出来た蝶がひらひらと飛んできた。
「ここは"薔薇の門"です。私のスキルで創り出した、私だけの薔薇達なんですよ。」
絵に書いたようににこやかに微笑みながら先程飛んできたトランプの蝶をトランプに戻し、ポケットにしまう。
そんな一つ一つの動作すらも目を奪われてしまうほどに見とれてしまう綺麗さが伺える。
まるで繊細に、完璧に作り上げたかのような綺麗な人形のような、でもどこか…何かが掛けているような…そんな気さえ起きる。
「国を見て回るより先に…お茶会と致しましょうか…！私の使いのマユは紅茶を入れるのがとても美味いのですよ！！」
些か先程より嬉しそうな様子でそう告げる。
シオンとベニマルが紅茶とクッキーの甘い香りにいち早くありつこうと早速早々と庭園の真ん中の席に走っていった。
「………リムル様…？大丈夫ですか？？」
俺のの隣にいたソウエイが心配そうに顔を覗き込む。
「…あ、ああ…！な、なんのことだ？」
「失礼しました、先程からぼんやりしていたので…体調が優れないのかと…」
え？俺そんなにぼーっとしてたっけ？
そう言われてみるとなんか顔が熱い気がする…
でもスライムは風邪どころか病気もないって聞いたしなぁ……
「え、ああ…大丈夫だ、ちょっと考え事してただけ！！ほらほら、ソウエイも食べに行くぞ！！」
…言えない、
Aさんに見惚れてたなんて絶対に言えない…
顔が赤いのを吹き飛ばすようにわざといつもより元気よく言ってみたが…
意識し始めるとさらに顔に熱が集まるのがわかってしまうのは、俺の気のせいだと思いたい。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「国を見て回るより先に…お茶会と致しましょうか…！私の使いのマユは紅茶を入れるのがとても美味いのですよ！！」
ここで開くお茶会ほど大好きなものは無い。
それだけここにはたくさんの思い出がある。
それも良いことばかりでは無いが、…
そんな嫌な過去を吹き飛ばすようにいつものセットを用意する。
「お茶会の始まり、ですよ ♪」
＊
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hina - 鬼滅の刃にかなり似てますね！私鬼滅の刃好きなのでうれしいです！がんばってください！ (2021年2月23日 12時) (
レス) id: 241ff9875f (このIDを非表示/違反報告)
抹茶の僕(プロフ) - 最初のProlog の文がある曲の歌詞に似てて、ん？ってなりました、面白いです！ (2020年5月24日 20時) (レス) id: 65d6ee3957 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 鬼滅の刃ですね！酷似してます！すごいです！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
庵 - パワハラ上司？手毬鬼？なぁるほど！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
藍紫^ ^(プロフ) - ますだかおりさん» ごめんなさい鬼滅の刃知らないのでわからないのですが…ご不快になられたようなら修正致します。大変申し訳ないです… (2019年12月11日 16時) (レス) id: f7009884aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍紫^ ^ x他1人 | 作成日時：2019年8月20日 12時
