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ななじゅう ページ45

力強い口調のわりに、私の浴衣の袖を掴む力は弱々しくて、不覚にもきゅんとする



『…私の双子のお兄ちゃん、なんだって』



「…A一人っ子じゃなかったの」



『私もそうだと思ってたんだけど、…てかとりあえず座ろ?』



そう言うと、はっとして私から距離をとる。



私はさっきお兄ちゃんに聞いたことをそのまま話した。

それと、ああなった一連の経緯も。





「…それ、ほんとなんだよね?」



『本当だよ。少しだけどちゃんと覚えてる』



「……」



『ぉわ、』



私に抱きついてそのまま後ろに倒れる。




…なんか今日可愛くね?(KYの極み)




「…ごめん」



『ん?何が?』



「最低なのは俺だね、」



ああ、あのことか。



『…正直傷付いたよ、嫌われたかと思ったし。でも私もそらるの言うこと無視したから、それはごめん』



「全部俺の早とちりだから。…嫌いになったんじゃなくて、妬いただけ。 …幼稚でごめん」



『…べ、別にそんな気にしなくても』



「…俺ほんとばかだな…」



今日はやけに自分の事責めてるなぁ、

そんな苦しそうな顔、なかなか見ないのに。


ゆっくりそらるの頭を撫でる。

私が体を起こしてそらるも起き上がり、同時に腕が解かれる。


前髪で顔が隠れてるけど、私にはわかった。



『…昔のこと思い出した?』



「違、う」



『うそ、また髪触ってる』



「…」



過去の事を思い出すと、髪を触る。

不思議かもしれないけど、そらるの癖。


本人はあんまり自覚してないけど。



「…俺、何回人に誤解させるんだろ
本当にちゃんと思ってるんだよ、感謝とか、喜怒哀楽も、感じてる

……なんで、なんだろうなぁ………っ」



震えた声。




そらるが、泣いてる。




『誰にだって苦手な事はあるよ。人間なんだもん。それに、そらるが感情表現を上手くできないって事に気付く人も今なら沢山いると思う。

現に私とかまふくんとかみんな分かってるし、ちゃんと支えてく。

だから、…もっと、頼んな?1人で解決しようとしなくていいじゃん』






−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−




あのあのhit数が!100,000超えました!


ありがとうございます!!!




私のモチベがとてもとてもあがりました!←



これからもぜひ見てやってください!

ななじゅういち→←ろくじゅうきゅう



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ルテメナ - シリアスやら潰しやら見てきたけど結局ケンカップルが好きです。ということで夢主をそらるさんが強奪してきます。 (2019年4月14日 8時) (レス) id: 7db1bf3dcb (このIDを非表示/違反報告)
まい - 私も続編書いてほしいです♪ (2019年3月21日 12時) (レス) id: ad52702071 (このIDを非表示/違反報告)
朔間光(プロフ) - 続編描いて欲しいです!楽しみにしてます (2019年2月16日 0時) (レス) id: 7e46e29486 (このIDを非表示/違反報告)
のん@ボカロ、文スト好き - 続編楽しみに待ってます!これからも頑張ってください! (2019年2月15日 15時) (レス) id: 60b97a8d86 (このIDを非表示/違反報告)
ルージェ@低浮上 - 続編楽しみにしてますね!!(プレッシャー(((()そらなーの墓場になりつつありますよここ((((( (2019年2月7日 6時) (レス) id: 7a918a5fac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るーとす. | 作成日時:2018年5月12日 20時

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