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*


「A、ギリギリまで何処かに居たんだね」



相川君は休み時間に、そう声をかけてきた。



「へっ、あ…うん」


どうも、私は
あの手帳を見てからというものの
相川君を見ると意識してしまうようで

少し目を逸らした。



「ふふっ、手帳の中身は読めた?」



彼は、そんな私に
少し笑って、手帳の話をしてくる


「っ……よ、読めたよ」


思い出してしまうから、中身の話はしないで欲しいのに


「そっか、よかったね。」


彼はそういうと微笑んだ。


あれ、中身は何だった?とは聞かないのだろうか。

そう思ったけど、それが相川君なのだろうか





ふと、廊下を見ると黒崎君が通るのが見えた。



気付いたら、私は席を立って廊下に出ていた。


そんな私に黒崎君は気付いて

「A…ちゃん…どうしたの」


戸惑うように彼はそう言った。



「え、黒崎君が見えたからなんとなく」





その言葉に、黒崎君はクスッとすると
少しだけ、目を逸らしながら


「ごめんね、この間は閉じ込めたりして」



「……大丈夫だよ」




「よかった…」



彼は少しだけ私と話しにくいような
声の出方に少し気になる



「黒崎君、ネクタイすごく綺麗に締めれるんだね。」






そう呟くと、
彼はまた、私から目を逸らして



「当たり前だよ、俺は黒崎光やから」




授業始まりのチャイムが鳴ると
黒崎君は私に手を振って
教室へ戻って行った。






私も教室に戻ろうと
自分の席を見ると
こちらを彼がじっと見つめていた気がする。







_________何がイケナイの。ねぇ。




_________何がタリナイの?

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ちょこ - Rmdさん» ありがとうがざいます!ちょうどいい甘さでよかったです!ルスさんエンドも欲しい。。。 (2020年10月30日 0時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - めろさん» 何度もリピートして、読んでいただきありがとうございました。内容を新しく、更新しましたが、前回の内容はどこかで生かせるようにしていきたいと思っています。コメントありがとうございます(^^) (2020年2月26日 0時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - ちょこさん» 更新が遅くなってしまい申し訳ないです!全部書き直して、更新しました。続きを楽しみにしていただいてたストーリーはまたどこかで使って書いていきます!! (2020年2月26日 0時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - とても好きな作品です!何度もリピートしてます更新とても楽しみにしてますね! (2019年12月19日 16時) (レス) id: 056eaf4126 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2019年12月12日 22時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rmd | 作成日時:2019年10月18日 23時

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