メゾン・ド・ポリスの六人目【文スト】 (ページ16)

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１３話ページ16

「そう云えば、小百合。お前好きなやつとか居ないのかい？」

小百合の手が止まった。

「あ、其れ私も気になりますわ。小百合さんてば乱歩さんや太宰さんと仲良くしている様に
お見えですもの。真実は如何に、です。」

「………黙秘権を行使致します。」

そう云っているものの、顔は仄かに赤い。

「誤魔化すなよ。ゲロっちまったら楽になるかもよ？」

すると小百合はフォークを置き、姿勢を正した。

「私は、その――――さる殿方を、お慕い申し上げております」

「で？その殿方ってのは？」

「それは―――――「あれ？小百合じゃない。どしたの？」

瞬間、その声の主に向かって三人の殺気が向かった。
其処に居たのは――――

私服姿のひよりと、黒髪の見知らぬ女性。

「あんたこんなとこ来るキャラじゃないでしょ。……あ、其方方は、探偵社の。妹がご無沙汰しております。」

そして――――――全員が叫んだ。

「「「「妹ォ！！？？」」」」

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「へー、小百合ったらこんな美人な方々と交友あっただなんて聞いてないわよー？
……聞いてる？」

「姉様、それよりも如何して此処に？」

「無視しないでくれない？……今日は買い物。唯でさえ男だらけの職場なんだから、
休み位こうやって女子会したいの。」

「………小百合さん、こちらは？」

「姉の小鳥です。彼女の戯言は気にせず。」
「本っ当ねー、此の子の毒舌は変わんないのよねー。」

「小鳥さんは何のお仕事を？」

「捜査一課。此れでも警部補。」
「でも私の部下です。」

「もー。そういうとこ。そんなんだから男が寄り付かないのよ。判る？」

「男と云えば、先ほどの。」

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