メウツシ団の短編集♪腐注意！ (ページ18)

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海(3)　危険度★☆☆☆☆ ページ18

黒矢side

黒矢「きもちー…」

シズ達と離れて海でプカプカ浮いていた。
ユラユラ揺れるこの感じが気持ちいい。
あー、ヤバい。寝そう……

ルナ「黒矢っ！！」

黒矢「うわっ！？」

ばっっしゃーん！

黒矢「っ～…ヤベ鼻に水入った…」

ルナ「ドッキリ成功～！」

栞「こっくん…!?だ、だだ…大丈夫…!?」

ルナと栞だった。

黒矢「ルナ………っ」

ルナ「(爆笑)」

黒矢「はぁ……」

こりゃ、なに言おうがだめだ。

栞「大丈夫…？」

そう栞が上目使いで聞いてきた。
うっ……可愛いんだけど！
襲いたくなる衝動をなんとか、理性で押さえつける。

黒矢「大…丈夫」

栞「ホントに……？」

黒矢「う、うん。」

栞「そっか…!!!なら、良かった…!!」

あぁ、もうやめてください。
その屈託ない笑顔を俺に向けないで下さい。

でも、俺が葛藤をしてるのを栞が察っせるわけもなく……

栞「……？…やっぱり変…」

サラッと俺の前髪を掻き分けて自分のおでこをくっつける。

熱はないなー。とか言ってるあたりが
ホントに心配してくれてるっていうのを思わせる。
だが、今の俺にはそんなの逆効果。

黒矢「熱はないよ……ただ＿＿＿」

栞の手を掴んで引き寄せた。

　

　

　

　

黒矢「ただ＿＿＿疲れちゃっただけだから。」

栞「わっ！？・・・こっくん…重くない…？」

黒矢「全然。さ、上がろ」

ルナ「あ、ずるーい、ボクもボクも！」

黒矢「はいはい、また今度。」

跳び跳ねるルナをなだめて、栞を落っことさないように気を付ける。

そのままビーチまで歩いてってそっとおろした。

黒矢「はい、到着w」

栞「こっくん！」

黒矢「なに？」

栞の方を向けばちゅっと小さなリップ音。
頬には暖かくて柔らかい感触。

栞「だーいすき…//」

あぁ……もう。

なんでこの子は俺をドキドキさせるのが上手いんだろう。

狙ってやっていないのがまた怖くてしょうがない。とんだ、魔性の女だ。

でも、そんな栞が好きな俺って……ははっ

栞「……？どうしたの？」

黒矢「・・・なんでもないよ。俺も好き。」

栞「…嬉しいっ…♪」

誰よりも好きだからこそ触れられない

それは壊したくないから。

だから、もう少し待ってて・・・・

もう少しだけ＿＿＿＿＿＿＿

　

君とは違う"好き"でいさせて