メウツシ団の短編集♪腐注意！ (ページ19)

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海(4)　危険度★★☆☆☆ ページ19

クロside

兄ちゃん達と離れてビーチパラソルの下で寝ることにした。
暑いのは苦手だ。頭がぐわんぐわんする。

そのため、パラソルの下は日も当たらず
まさに天国だった。

その天国はものの数分でぶち壊されたが。

輝「クロ君ー！遊ぼうよ！」

頭上から突如降ってきたその声に少しイラッとしたのは言うまでもない。

・・・・・おこすなよ。

クロ「無理。暑い。」

今まで見ていた輝から目線を反らして再び目をつぶる。これが遊ぶことを拒否する態度でもある。

チナリ「でも、せっかく海に来たんだから楽しまなきゃ損じゃない？w」

クロ「・・・・チナリか。」

チナリ「ど？遊ばない？」

クロ「・・・・・分かったよ・・」

仕方なく諦めて立ち上がる。
あっつい日差しの中に飛び込むのは少し躊躇したが、

チナリ「ほらほら、行くよ！」

チナリに手をグイグイと引っ張られたので
結局日に肌を晒すはめになってしまった。

*

海の中に入るともうこっちのもんだった。

チナリ「気持ちいいー！」

クロ「入っちまえば暑くねーな。」

チナリ「でしょーw・・・あれ？輝入んないのーっ？」

見てみると輝は砂浜と海との間に座って足をちゃぷちゃぷと動かしてるだけだった。

海には入ってきそうにない。

・・・・んだよ、さっきあんなに入ろうって五月蝿かったのに。

クロ「俺、ちょっと行ってくるわ。」

後ろから了解の声が聞こえたので輝の元に走った。

*

クロ「・・・・なにしてんの。」

声をかけるとハッとしたように顔を上げてそれからまた目線をしたに落とす輝。

クロ「なにしてんのって聞いてんだけど」

しゃがみこんで輝と同じ目線になって「ん？」
と優しく声をかけてやると、ようやく口を開いた

予想してた理由とはかけ離れてはいたが。

輝「クロ……チナリと仲良さそうに遊んでたから……邪魔しちゃいけないなと思って…」

クロ「邪魔なわけねーじゃん。」

さ、戻るぞ。と言って輝を引っ張り上げようとするが立ち上がらない。

クロ「ん？どうした？」

輝「・・・・嫌。」

クロ「何が？」

聞いてから気がついた。輝…真っ赤だ。
嫌といった理由も大体検討がつく。

クロ「その……もしかしてさ、嫉妬…？」

とたんに顔が倍赤くなる。ビンゴだ。
今までの行動が全部嫉妬だったのだと思うとこれほど可愛いものはない

あー、もうバカ……とまんねーじゃん…

クロ「……輝が悪いんだからな…」

輝「へ…んぅ…//」

タガが外れた瞬間