【あんスタ】夜行少女【逆先夏目】 (ページ17)

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2章　街の灯り( 3 ) ページ17

さて、朝食も済ませた所で今日は何をしよう。

今の時刻は午後20時、私はまだコンビニのイートインスペースにいた。時間はまだまだたっぷりあるから何をするにも困る事はなさそうだ。

次は何処で何をしよう、と考えているとスマホが通知を鳴らしてメッセージの受信を教えてくれる。届いたメッセージは夏目くんからのものだった。

『Good Night.野良猫ちゃん。
返事が送れてごめんネ。野良猫ちゃんから返事が来ていたのは知っていたけド、レッスン前だったから返すに返せなくテ。にしてモ…フフ。ちゃんと野良猫ちゃんが魔法を実感出来たみたいで安心したヨ。
昨日も言った通り次会う時には違う魔法を掛けてあげるかラ、楽しみにしてテ。』

文章を読みながらまず思った事を一つ。…夏目くん、文章でも変な語尾になるんだ……ちゃんとカタカナで打つあたり、律儀だなあとちょっぴり感心してしまった。

…そういえば昨日魔法を掛けられた時、夏目くんは’また出会う’と言っていた気がする。

どうしてそんな事が言えたのだろう、と考えて見たけれど彼は占い師だ。

もしかしたら私の事を占って見てみたのかもしれない。……勝手に占われてたら、ちょっと残念だけれど。

だって、信じるか信じないかは別として、自分に関する占いの結果は聞いてみたいと思うものじゃない？私は聞いてみたいと思う。

まあ、取り敢えず彼へ返事を送ろうとキーボードを開けばまた文字をぽちぽちと打ち始めた。

『別に返事の時間とかは全然気にしないから大丈夫だよ。夏目くんだって忙しいんだから、夏目くんの返せる時に返してくれれば私はそれで。それとレッスン？お疲れ様です。
レッスンってあれだよね、アイドルのだから…ダンスとか歌とか？こんな事言うのはあれかもしれなあけど夏目くんのダンスとか、ちゃんと見てみたいかも。
次はどんな魔法を掛けてもらえるんだろうってワクワクしてる自分が居ます。昨日の自分ならあり得なかったんだけど。次会える日を楽しみにしてるね。』

………また長くなってしまった。まぁ、良いだろう。気持ちを伝えるのに文章の長さなんて気にするものでも無いし、伝わればどのくらいでも構わない位だ。

送信ボタンをタップして彼へ返事を送った。

今度こそ私は椅子から立ち上がってコンビニを後にする。次の目的地は歩きながら考えよう、と決めた為だった。