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2章 冗談は程々に( 2 ) ページ28

「Aちゃんこソ、夜しか起きていられないって言ってたけどお肌とか大丈夫なノ?…荒れたりとかはしてないみたいだけド。」



「うん、起きてる時間こそ夜中だけど、お手入れは私もちゃんとしてるから。……な、夏目くん?」


なんて言いながら私の頬に手を伸ばしてはその手で何度か私の頬を撫でる夏目くん。


…彼は割とスキンシップが激しいのかも。見た目の雰囲気からしててっきりそういったモノはあんまりしないのかなと思っていたから、すこし意外だ。

凛月程ではないけれど、触れられて恥ずかしいものは恥ずかしい。…羞恥で頬が染まる気がする。
 

「…うん、綺麗な肌だネ。すべすべしてるシ、ちゃんとお手入れしてるって証拠ダ。…ン?少し熱くなってきタ…野良猫ちゃん、照れてル?」


「……そ、そりゃあ、ね………もう、何回私は恥ずかしくなればいいんだろう…慣れるしかないのかなあ、」


「そうだネ、早めに慣れないと野良猫ちゃんが恥ずかしいだけだと思うヨ。……まぁ、誰にでもこうする訳ではないかラ、其処は安心しテ?野良猫ちゃんとはまだ2日の仲だけド、仲良くしたいって思ってるんだよネ。」


「…………ありがとう、夏目くん。私も、夏目くんとは仲良くなりたいな。」



よくそんな事を恥ずかしげも言うよね。…けれど、仲良くなりたいというのは私も同じだし、この位のスキンシップなら直ぐに慣れるだろう。

─────



そんな風に他愛もない話を続けていれば家へと辿り着く。…下手をすると今日は昨日よりも濃い一日だったかもしれない。


「夏目くん、今日も、本当にありがとう。勝手に呼び出した挙句、色々話して、家まで送ってもらっちゃって……あ、そうだ。変な気配とか、した?」


「どういたしましテ。野良猫ちゃんと居るのは本当に楽しいシ、ボクが忙しくなければ呼ばれる限リ、魔法使いは箒で駆け付けてあげるヨ。…ずっと周りを気にしてたけド、変な気配はしなかったネ。」


「なら、よかった…」


夏目くんなら本当に箒で飛んできても違和感はなさそうなので普通にこくりと頷く。


というか、あんな会話をしながらでも周りも密かに見ていたのか、と私はまた感心した。


知らないうちに自分も観察されてそうだな、って思うとアレだけれど、守ってもらう分にはすごく心強いかもしれない。


…それと、彼の魔法使い云々に2日で大分慣れてきた自分が少しこわい。いや、本当に魔法には掛けられたので魔法使いというのも間違ってはいないが。

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エンドロール - すごくこの作品好きです!描写も細かいし何より読みやすくて面白い!これからも頑張ってください、応援してます。 (2020年1月18日 13時) (レス) id: feeead544b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドロップ | 作成日時:2020年1月15日 9時

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