正体1{同じの意味} ページ33
名前を呼ばれて少女…いや、
深木·愛は目をカッと見開き、
胸倉を掴んでいる手を掴み返し、
身体をグリンと思い切り回転させて
Aを投げ飛ばした。
投げ飛ばされたAは右膝をついて
両手の指を地面に突き刺し、
コンクリートに跡を残しながら
無理矢理ブレーキをかける。
A:
「普通の人間ならさっきの一撃で
虫の息なんだがピンピンじゃねぇか。
…って事は、お前…普通の人間じゃねぇな？」
手を軽くはたきながら立ち上がるA。
A:
「さっき言ってた、赤外線センサーが
どうこう言ってたのも…そういう事だったんだろ？」
はたき終えたAは、
ゆっくりと起き上がる愛を睨みつける。
愛の脚や手はところどころ皮膚…
いや、装甲が剥がれ落ちており
コードの繋がれた機械が剥き出しになっていた。
だが当の本人は気にすることもなく、
Aにまた笑いかける。
愛:
「うふふ……それは間空さんも同じでしょう？」
『同じ』。さっきも遊園地で聞いた言葉だ。
彼女は自分と松野を見つけた時、
「アタシの目は、間空さんと同じ…
赤外線付の高性能センサーなのよ」
と言っていた。
Aには同じと言われる心当たりは無かった………
心の奥底でうずく謎のモヤモヤを除いては。
A:
「なぁ。さっきから同じ同じと言っているが、
一体どういう意味だ？」
Aの言葉に目を見開く愛。
そして悲しそうに、
かつ愛おしそうにAをねっとりと見つめる。
愛:
「あぁ…そうでしたよね…
だって消されているんですもの…
ならば奴らの代わりに教えてあげるわ…
あなたはもう、3年程前に…」
愛:
「御家族と一緒に、車の事故で死んでるんですよ。」
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黒和(プロフ) - 3年後からこんばんは…() この神作、推ししか出てこないんだが？え？ (2023年4月4日 1時) (
レス) @page9 id: fe2acd821c (このIDを非表示/違反報告)
本音箱(プロフ) - ひとなさん、コメントありがとうございます！砕けかけてる臓物に染み渡るお言葉…感謝します。そして私は帰ってきました、頑張りますヨー！ (2019年3月31日 11時) (レス) id: 247b84c45f (このIDを非表示/違反報告)
ひとな - どうか無事に帰って来てくださいね...感想が無くても読んでいる人はいますから...! (2019年3月6日 0時) (レス) id: a970eab56a (このIDを非表示/違反報告)
本音箱(プロフ) - やっと表紙イラスト描き終えたので貼っておきますネ！ (2019年2月1日 22時) (レス) id: 247b84c45f (このIDを非表示/違反報告)
本音箱(プロフ) - 次回予告させて頂きました。 (2019年2月1日 19時) (レス) id: 247b84c45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本音箱 | 作成日時：2017年5月13日 19時
