帰っても時既に遅し1{部屋へ} ページ26
マンションへ
猛スピードで帰ったAは、
ドアをこじ開けて中へ飛び込んだ。
部屋は散々たる状況だった。
ひっくり返されたミニテーブルとソファー。
横転したパソコンが落ちた布団。
本棚から落ちて散乱した漫画の数々と、
砕け散ったガラスの小さな破片。
倒れたまま動かないドット。
そして、開け放たれた窓。
それらは、
メタトンがもう居ない事を示していた。
A:
「遅かった…のか…」
Aは絶望した。
自分はドットやメタトンを助ける事が
出来なかった。守る事が出来なかった。
それどころか、敵の侵入を許し、
メタトンを奪われてしまった。
最悪の事態である。
A:
「俺は…何て無力な奴なんだ…」
すると…立ち尽くすAの足元へ、
一個のぬいぐるみが転がってきた。
それはかつて、以前メタトンと
一緒に行ったピザ屋で貰った
金色のクマの小さなぬいぐるみだった。
A:
「…懐かしいな。あの時も、俺は二回も
メタトンを守り損ねたっけ。」
ゆっくりとぬいぐるみを抱き上げて、
溜め息混じりにAは呟く。
A:
「なあ…金の熊さんよ…
俺、また…あいつを守れなかったよ…。
情けねぇだろ…？せめて、せめて…」
A:
「せめて場所でも分かれば…
今すぐ助けに行ってやれるのになぁ…。」
その瞬間、Aの言葉に呼応する様に
金色のクマのぬいぐるみが眩く輝き始めた。
帰っても時既に遅し2{椅子に拘束}→←日曜遊園地9{やるべきこと}
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黒和(プロフ) - 3年後からこんばんは…() この神作、推ししか出てこないんだが？え？ (2023年4月4日 1時) (
レス) @page9 id: fe2acd821c (このIDを非表示/違反報告)
本音箱(プロフ) - ひとなさん、コメントありがとうございます！砕けかけてる臓物に染み渡るお言葉…感謝します。そして私は帰ってきました、頑張りますヨー！ (2019年3月31日 11時) (レス) id: 247b84c45f (このIDを非表示/違反報告)
ひとな - どうか無事に帰って来てくださいね...感想が無くても読んでいる人はいますから...! (2019年3月6日 0時) (レス) id: a970eab56a (このIDを非表示/違反報告)
本音箱(プロフ) - やっと表紙イラスト描き終えたので貼っておきますネ！ (2019年2月1日 22時) (レス) id: 247b84c45f (このIDを非表示/違反報告)
本音箱(プロフ) - 次回予告させて頂きました。 (2019年2月1日 19時) (レス) id: 247b84c45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本音箱 | 作成日時：2017年5月13日 19時
