呪術師としての実力 ページ24
結局、Aの高専入学は無しになった。
もちろん親父にも伝えたら
「……アイツの娘なのにそんな普通の子なのか……」
と驚いていた。
どうやら、おじさんは規格外もいいとこらしく“呪力が無くても呪具でボコればいーじゃん”と言いながら当時は特級をぶん殴っていたらしい。
「ま、運動神経無いのは仕方ないし好きな様に高校目指せばいいよ。可愛い可愛い娘が腐った上層部の奴等に殺される心配が無くなったわけだし。」
こんなニコニコして親バカ発揮しまくる人が呪具で特級ボコってたとか想像出来ない。
「(親父が話盛ってるだけとか？)」
そう思うのも仕方ないほどだったが数日後、俺は目の当たりにする。
ーーーーーー
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ーー
その日、親父は俺に呪具を渡してきた。
「特級の呪霊だ。お前の事だから万が一もないだろうが気を付ける様に。」
「……何で呪具？俺に呪具は必要ねぇって知ってるよな？？」
「途中で合流する奴がいるから、その呪具はそいつに渡して特級呪霊もそいつに任せておけば大丈夫だろう。」
「……親父さ、前から思ってたんだけど説明不足もいいところじゃね？」
「犀川、連れて行け。」
「……畏まりました。」
「人の話聞けよ！」
そんなこんなで連れて来られた場所は鬱蒼とした森。
多分、土地神か何かの呪霊なんだろうと思い合流する人間を待つ。
「なぁ、犀川は今日来る奴がどんな奴か知ってんの？」
「存じております。」
「俺も知ってる？」
「はい。」
俺は隣に立て掛けてあるバカでかく布に包まれた長物を見る。
「これ中身なに？クソ重いんだけど。」
「悟様と私で２人掛かりで運ぶほど重いですね。私も中身は存じ上げませんが……御当主曰くコレを軽々と持ち上げるらしいですよ。」
「は？どんだけ馬鹿力だよ……ゴリラじゃん。」
「ゴリラとは失礼極まりないね。」
俺の言葉に不機嫌そうな声が返ってきた。
聞き覚えのある声に勢い良く顔を向ければ面倒臭そうに歩く人…俺に手をヒラヒラ振るおじさんがいた。
「え！？何でおじさんがいんの！？」
「あれ？五条から聞いてない？Aの高専入学を無しにする代わりに呪術師として復帰しろって言われたんだよね。」
「はあ？！」
「というわけで今回、悟君は見学ね。」
「ちょっ……！おじさん！？」
「アイツのせいで鬱憤溜まってんだよね、特級呪霊には悪いけどサンドバッグになってもらおうか。」
そう言っておじさんは軽々と長物を持ち上げニヤリと笑った。
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アユリア - やったー！更新されてる！これからも頑張って！ (9月22日 4時) (
レス) id: cf016600b6 (このIDを非表示/違反報告)
花飾り - このお話大好きです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年11月17日 13時) (レス) @page46 id: 1e2af6a07a (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 累さん» 有難うございますーー！！！更新頻度めちゃくそ遅いですけど、もっと楽しんでもらえるように頑張ります！ (2022年2月8日 9時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
累(プロフ) - 作品読ませて頂きました。みゅうさんの世界観大好きです。『私の』シリーズもこちらも楽しみにしています。 (2022年2月8日 6時) (レス) id: 755be2d6bc (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - みゅうさん、この小説は五条悟オチですか？続き頑張ってください。 (2022年1月25日 12時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅう | 作成日時：2021年12月27日 9時
