気遣いと臆病 ページ10
理一saidー
取り敢えずひと通り宴会を終え、各自でしたい事をしてる。
俺はというと、A、侘助と共に縁側で座ってる。
「なんか、3人一緒って懐かしいね。」
Aが言う。
ただ、心からこぼれた言葉のように。
何かがじわりと胸に染みた。
「…そうだな。」
「うん。」
懐かしい、戻れないあの日々。
「まぁ、全部侘助のせいだけど。…けど、ありがとう。戻ってきてくれて。…おかえり。」
これもAの心からの言葉。
だけど今度は、胸が、痛む。
でも、ここで2人の再会を邪魔する様な俺じゃない。
「…っ、何か飲み物持ってくる。何がいい?」
出来るだけの笑顔で言う。
「私はアイスティーがいいな。」
「俺はアイスコーヒー。」
了解。と返して台所に向かう。
「ありがとう。」とAが声を掛けた。
…邪魔する様な俺じゃない?
違う。臆病なだけだ。
2人が話してる中で俺の居場所が無かった時、
それを知った時怖いから。
だから逃げたんだろ?俺は。
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KTA芦屋(プロフ) - 皆さんコメントありがとうございます!理一さん票が少なくてびっくり笑笑もう少し投票待ってます。 (2017年9月5日 7時) (レス) id: 513872ea76 (このIDを非表示/違反報告)
一華 - いつも楽しく拝見しています^_^ 理一さん…理一さんをお願いします… (2017年9月4日 22時) (レス) id: f4cbf496b2 (このIDを非表示/違反報告)
雑狐(プロフ) - 侘助を、、、侘助をお願いします! (2017年9月4日 17時) (レス) id: 1108815d4d (このIDを非表示/違反報告)
アーチ - 侘助さんオチがいいです!! (2017年9月4日 17時) (レス) id: c7504ef32a (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - いつも楽しみに拝読させていただいております!侘助さんオチがいいです! (2017年9月4日 0時) (レス) id: 88fd766a80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まむまむ | 作成日時:2017年8月21日 8時