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貴女side



『私は、鈴菜が話しかけてきてくれた時、嬉しかった。

私と同じで、夏目が好きなんだって知った時、すごくすごく嬉しかった。

お互いの欲しい夏目の缶バを交換したり、

一緒に紅月とかKnightsとかのライブ行ったり…。

それに、誕生日には敬人様のメガビックまんじゅうもくれた…。

私の誕生日が敬人様と同じだからって…。

夏目の誕生日には一緒に騒いで盛大にお祝いしたし、

夏目への愛を一緒になって語った。

あの時間が、私にとってはすごくキラキラしてて、すごく楽しかった…。

ねえ、神原鈴菜なら答えてほしい。

なんでもう関わるなとか言ったの?』



しばらくの沈黙が空気中を走る。



鈴「……私は」


『っ、!』


鈴「私は、ずっと前から気づいてた。

私が隣にいることで、Aが映えなくなる。

みんな言ってたよ。

“あんな不細工といつもくっついてて、恥ずかしくないのかな、可愛いのに”

って。」


え……、


『じゃあ、関わるなって言ったのは…』


鈴「Aのこと、悪く言われたくなかった。

でもそれでなんとか遠ざけようと手段を用いてたら、

逆効果になっちゃった…。

私が貶されればよかったのに。

Aがみんなに貶される羽目になっちゃった。

ほんとに…、ごめんなさい……。」


『でも、なんで鈴菜までここにいるの?』


鈴「あの日Aが交通事故にあった時、

私はなんとか庇おうとしたんだよ。」


鈴菜が……!?


鈴「でも、ダメだった。私もしんで、Aもしんだ。

それでここに来て学校に行ったらAがいて…。

みんなAのことが大好きだってわかってたから、

あえてAのことをいじめた。

そうすれば、私は退学処分になって離れられる…って思って。

だから今すごいすっきりしてるんだ。

今までありがとう。

私も楽しかったよ。

今回はほんとに、さよならだね。」


『あっ、鈴菜…!』


鈴「私のことなんか忘れて、明るい未来を歩んでね。」


そう言い残し、鈴菜は行ってしまった。

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Αγιάνο(プロフ) - 初めまして。Αγιάνο(あやの)と申します。偶然この作品をお見受けして、推しがメインに出ていたこともあり、一気に読み終えてしまいました。とても良い作品だと思います。更新、心待ちにしています♪ (2022年6月24日 16時) (レス) id: 1fbdbb976e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なめたけ | 作成日時:2022年3月26日 14時

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