にじゅうに ページ26
蓮巳side
黒崎のことは衣更と英智に任せ、俺は保健室へと走っていた。
全く、放っておけないなあいつは…。
保健室の前に立ち、扉に手をかけた。
『んぃっ……!』
颯「す、すまぬ、痛かったであろうか?」
『いや、私は大丈夫です、続けてください!』
……?
何をしてるんだあいつらは!?
まだ学生だぞ!?
それに……、Aは俺の…………、
俺は考えることをやめ、勢いよく扉を開けた。
敬「お前ら、ここは学校だぞ!?……って、ん?」
目の前には消毒液のついたガーゼをもつ神崎と、
大人しく治療されているA…。
『は、蓮巳先輩!!』
颯「蓮巳殿!悪いが少し待ってほしいのである。」
敬「え…?あ、あぁ……、わかった。」
俺は何を勘違いしてたんだ…?
そもそも神崎がそんなことするはずがないじゃないか…。
『それより、さっきのここは学校だぞーっていうのはどういう意味ですか?』
敬「あー、すまん、忘れてくれ……。」
俺は精神統一(?)をするために、ガーゼとなんかあのなんかテープみたいなやつを取り出した。((
『…蓮巳先輩、それテープじゃなくて綿棒ですよ?』
敬「え?」
『私のことは心配しないでください、それよりも先輩達のやるべき事をやってください…。』
颯「そのやるべき事というのが、こういうことなのである。
我はA殿が心配だ。
よし、消毒は終わったのである!」
『ありがとうございます…。』
敬「終わったのなら早くそこを退け、神崎。
あまりAとくっつきすぎるな。」
颯「わかったのである。
だが、我もA殿に対しての気持ちは蓮巳殿とそう変わらぬということを覚えててほしい。」
敬「………度し難い。」
Aは終始頭の上にはてなを浮かべていた。
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Αγιάνο(プロフ) - 初めまして。Αγιάνο(あやの)と申します。偶然この作品をお見受けして、推しがメインに出ていたこともあり、一気に読み終えてしまいました。とても良い作品だと思います。更新、心待ちにしています♪ (2022年6月24日 16時) (レス) id: 1fbdbb976e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なめたけ | 作成日時:2022年3月26日 14時