あんていくの美少女喰種

＊半喰種＊ ページ13

「………………ということなんだ。」






『……そう……だったんだ…』






カネキくんの話を最後まで聞き終わった時、ふと自分の頬を涙が伝った。






「…っ！？Aちゃん？」







カネキくんが、私を見て困惑していた。





自分でも、涙が溢れたことに動揺している。






『…カネキくん…凄く辛かったよね………』





…カネキくんの体験が自分に起こったら、と考えると涙が出てくる。






「…うん、辛かったけど、あんていくの皆や、
僕を受け入れてくれる人、そしてAちゃんに出会えたから………嬉しいんだ。」





…カネキくん………





半喰種っていうのは、喰種の間でも目をつけられるし……私も正直嫌だった…







でも、こうして半喰種を受け入れられるカネキくんはとても凄いと思う。






「…あっ！ご、ごめんね！長話しちゃって…。」






『…ううん！聞けて、良かった』ﾆｺｯ






「…そ、そっか…/////」






何故か、顔を赤くしているカネキくんを可愛いなぁと思った。






「…今日は、もう遅くなっちゃったし、………あ、ご飯は大丈夫……………？」





『…あ、だ、大丈夫！！さっき店長さんから、食料分けてもらったから』





…ちょっと、お腹がすいてたけど我慢我慢。





「そうなんだ！良かった」






『カネキくんは？…食べないの？」





さっき部屋にあった、人肉は手をつけられてないことが分かった。





「………うん、まだあんまり人の肉を自分の意思で食べることに躊躇するんだ………」





『………！そ、そっか…ごめんね！でも、あんまり無理はしないでね』





「…ありがとう。優しいね、Aちゃん」ﾆｺｯ





…カネキくんの笑顔が眩しい…←





「あ、Aちゃん先お風呂に入っていいよ」






『…あ、ありがと！』





明日は、あんていくの初仕事があるし早くお風呂入って寝よ。









私は、お風呂場に向かった。

＊お風呂＊→←＊同種＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す