CHERRY. *sho sakurai* (ページ10)

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10.ラブリー～翔side～ページ10

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すんません(笑)

と、彼女の突っ込みに謝って、
俺はなんとか彼女をAチャンと、下の名前で呼ぶようになって数日。

俺は今、もの凄い後悔している。

いや、Aチャンにメールを送ったんだけどさ。

あんまり朝が清々しくて
気持ちよかったからさ。
ついつい送っちゃったんだよね。

おはようメールを。

それだけでもウザいかなって思ってんのに、

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俺からハッピーを送ります。えいっ！

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なんて…

ハートの絵文字、
送っちゃったんだよね。

あー！

ハートの絵文字なんてあり得ねー！

そんなにメールではしゃぐタイプ？
俺。

Aチャンに送ったメールを出来ることなら追いかけて彼女が読む前に取り返したいよ。

翔「はぁ…。」

彼女からの返信があるかわからないけど、返信を待つ時間が憂鬱でため息がでる。

新聞を読んでいても全く頭に入らない。

ヴヴヴヴヴ……

その時、テーブルの上の携帯が震えた。
ソファの背もたれからガバッと身体を離してテーブルの上の携帯を取る。

彼女からのメール。

ドキンドキンと心臓が高鳴る中で表示ボタンを押す。

ーーーー
おはようございます。

ハッピー
キャッチしましたぁ。

ーーーー

なんて
可愛いメール。

とりあえずホッとして
唇に指を当てながら画面をスクロールする…。

…と、

突然目に入ったハートマーク？

しかも2コ！

ーーーー
わたしからもハッピー送ります。
翔クンより1コ多いよ♪

ーーーー

だって！

っかー！
可愛いなぁ。
俺より1コ多く送ってくれたんだ。

1人で口元を緩ませて目線を携帯から上げると
ニヤニヤと笑うニノと目が合った。

和「楽しそうですな。翔チャン♪」

翔「…楽しそうだった？俺。」

今日はコンサートのリハーサル。
みんなが集まるまでまだ少し時間があるから、何となくニノに聞いてもらいたくて。

和「まあ、携帯見ながらの百面相？見ている方も楽しいですけど。」

翔「なんか、俺、今が一番楽しいかも。」

和「え？まだ、ちゃんと会ってもないのに？」

ニノが驚いて言うけど、
そうだよな…。

雅「翔チャン！なにいってんの⁈」

でた。
恋愛マスター相葉雅紀。

雅「そんなメールで満足してる訳？」

翔「い、いや、けしてそんなことは…。」

雅「だったら、明日からツアーが始まるんだから、お土産買ってくるよ！くらいメールしなよ！」

翔「おぉ…。なるほど…。」

さすが恋愛マスター…。
俺は気迫に負けながらも彼女に返信をした。