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幽霊。 ページ4

「……??」


「あの、…?どうかしましたか…?」


なに、


え?


なにこれ夢?


どうして幽霊同然の扱い受けてる影薄の私が、


天界から舞い降りてきたようなきらきら転校生に、


声かけられてんだ???



「あのぉ……」



うわ、うわわわわ。
イケメンドアップきちゃ。
彼の深紅のきらきらした曇りない瞳が私を映す。

端正な顔立ち。まるでお人形さんみたいな、彼。

そんな顔で見つめられたら、

私、


「ひゃ、ひゃいッ?!な、にゃんですかッ?!」



……こんな反応しかできません。ごめんなさい。


学校で声を出すことが全くない私の声が、クラス中に響く。

途端に集まる視線。
勿論、いい視線ではなく。


「あれ、あんな奴いたっけ、?(ボソッ)」


「なにちゃっかり相川くんの横になっちゃってんのあいつwそもそも誰w(ボソッ)」


「あーあいつ確か、不登校の?w(ボソッ)」



だから見られるの、嫌なのに。


てか不登校?そんな訳ないじゃん毎日来てます…
隣になったのは私じゃなくて先生に文句言ってください…


うぅ、視線が痛いよぉ。
見るなみるな。


「大丈夫、ですか…?」



大丈夫なわけないだろこんのくそぉ…


ってあれ。


そう心配の言葉を掛けてくれたのは心の中の私じゃなくて目の前の天使で。
眉を下げて、揺れた瞳で私を真っ直ぐに捉えていた。


「あっはい、大丈夫、デス……」


もうこれ以上彼からのきらきらオーラに耐えられなくて、そっぽ向く。
早く落ち着け。
クラスのやつらもさっさと前向け、先生困惑してるでしょ。


自分の顔をぺちっと叩いて火照った顔を手で覆いながら、ぼんやりとした自分の気持ちを叩き起した。



学校での私のあだ名は幽霊。
理由は、突拍子もなくいきなり現れるから、って。
実際私は皆勤賞と言ってもいいほど毎日学校来てるし、だからといっていきなり現れるような幽霊行為は全くしてない。
でも影が薄いから、そう見えちゃう。

体育の時は組む相手がいないから基本図書室でサボってる。


これでいい、このままの生活で良かった、はずなのに……




私の平凡な幽霊生活は、
相川くんが来てから変わっちゃったんです。

安心。→←綺麗。



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設定タグ:歌い手 , 夢小説 , 学パロ   
作品ジャンル:恋愛
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- え、続き気超になるんですけど。私が好きな感じなんですけど(真顔)スゥゥゥゥゥ らぶ!!! (2021年8月26日 18時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有栖 めろ | 作成日時:2021年7月18日 13時

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