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『ありがとうございます！』
「ん〜」
教室の鍵を開けてもらった私はお礼を言うと、私の席へと向かった。
そして、引き出しをがそごそと探ると、今日の宿題のドリルとノート、そして教科書が出てきた。
良かったあった.....。
他に忘れ物無いかな、と一通り見渡す。けどこれ以上は見当たらなかった。
忘れ物を抱えて先生の方へと戻ると、先生は窓の方をじっと見詰めていた。
何見てるんだろうと私もそっちを見る。窓の向こうにはいつもの街の景色が見えて、その向こうで大きく輝く夕日が遠くで沈みかけていた。
キレイ....と私もついつい見惚れていると、黄昏時、と先生が呟いた。
たそがれどき......？何だろうと思って先生に聞いてみると、先生はすっと窓の方を指差した。
「夕方って意味。確か昔の言葉だったっけなぁ。今でも使う人もいるとは思うけど」
『へぇ......』
先生物知りなんだなぁ、と素直に思った。
黄昏時、か。先生のおかげで新しい言葉を覚えられた。
きらきらと輝く夕日はどんどん沈んでいって、空は薄暗くなっていく。
少し間を開けて先生はまた話を続けた。
「んで、夕日が沈んだら夜になるだろ？それが
『ほぉ.......先生物知りですねぇ』
「まぁ先生だからな！」
先生の方を見て言うと、にかっと笑いながら胸を張る先生。
そんないつも通りの姿に思わず笑ってしまう。猿山先生はいつでも猿山先生だ。
でも、そう思ったのも束の間、先生の顔からは笑みがすっと消えて真剣な顔になる。
でもな、逢魔時はなと言うと
「化け物に出会う時間らしいぞ」
『......化け物...？』
そう、化け物。と言う先生。
少し怖がりな私はそれだけで寒気がした。
化け物......？そんなまさか、いるわけ、ないよ....。
怖いけれど、好奇心が湧いてきてしまって怖いものみたさに私は例えばどんなのが.......？と聞いてしまった。
先生は、うーんそうだなぁと少し考えると何かを思い付いたみたいで、
「例えば.......鬼、とかな？」
先生はそう言うとさっきとは違う妖艶な笑みを浮かべた。
いつもと違う雰囲気、そして怖い話のダブルパンチをくらった私の腕にぶわっと鳥肌が立った。
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メロディ(プロフ) - 翡翠さん» いえいえ〜こちらこそリクエストありがとうございました！ (2020年4月29日 10時) (
レス) id: 1e2bac22f6 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - リクエストに答えてくれて、ありがとうございます！ (2020年4月29日 9時) (レス) id: 48eb906cb5 (このIDを非表示/違反報告)
メロディ(プロフ) - らのらのさん» rdですか....分かりました！書くかは分からないですが考えてみますね〜！教えて頂きありがとうございました！ (2020年4月20日 17時) (レス) id: 1e2bac22f6 (このIDを非表示/違反報告)
らのらの - メロディさん» はい！お願いします！ところで「花吐き病」を奇病のやつとしてやるのなら夢主さんがらっだぁさんに恋をして________というのを見てみたいですね！別に誰でもいいのですが……自分、らっだぁさんが推しなので…！ (2020年4月20日 11時) (レス) id: 194ccaa0c1 (このIDを非表示/違反報告)
メロディ(プロフ) - らのらのさん» 「花吐き病」ですか....。確かにタイトル的にもあってますね〜！教えて頂きありがとうございます！調べてみますね〜！ (2020年4月19日 13時) (レス) id: 1e2bac22f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メロディ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/merodexi032/
作成日時：2020年1月26日 21時
