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Noside
それから淡々と任務をこなすA。
『…最後は君かな?
運が無かったねぇ、お金稼ぐなら他の方法見付けたら良かったのに
よりによってポートマフィアでの盗みを選んじゃったんだもんねぇ?』
硝煙と血の臭いが入り混じる工場の中、Aは笑っているもののぞっとする程に冷えた目をしながら標的に銃を向けていた。
「…いっ、いやだ!!死にたくない!!!
ポートマフィアの金を盗んだのは謝る!金も返す!!
だからお願いだ、許してく_____」
『…今更遅いんだよね、さよなら』
発砲音。
Aは自身が作った死体を一瞥もせずに構成員の方へ向いた。
『あ、ちょっと君この死体の処理よろしくね
報告書は私がやっとくから
とりあえずノルマ達成したしお昼ご飯食べながら帰るね〜、ばいば〜い』
構成員「え…はい…?」
Aは先程の硬い表情からいつもの明るい表情へと戻っていた。
Aは構成員にひらひらと手を振りながら工場を出る。
構成員はと云うとあまりにも自由なAを見てぽかんとしていた。
『…さーて、パン!
待ちに待ったパン!!』
Aはうきうきと紙袋からパンを二つ取り出す。
『…あー…でもなぁ……』
問題はこの工場付近の汚く臭い場所でパンを食べたくないと云う所だ。
悩んでいると、Aはふと近くにある森を見付けた。
『…そうだ、あそこの切り株にでも座ってのどかな大自然の中で食べよう!』
森なら臭くない(?)もんね、天才!とAは歩き出した。
ーーーーーーーーーーーー
森の中で丁度良い切り株を探す途中、Aはある事に気が付いた。
『…待って……?出口どこ………?』
____Aは極度の方向音痴だった。
『全くのどかじゃないじゃん誰だよのどかな大自然とか云った奴!!
やばい……
こんなとこで熊でも出てきたりしたら……!』
其処で物陰からどさ、と音が聞こえた。
『!?!?!?』
Aの肩が勢い良く跳ねる。
焦ったAは「まって熊って銃で倒せるっけ、でも弾無くなっちゃったし……」と思考を巡らせる。
其処でAはあることに気が付いた。
『…あれ?
なんか人が倒れる音っぽかったような……』
…え、なんか面白そう。(?)と思ったA。
恐怖より好奇心が勝ったのでそーっと物陰を覗いてみる。
其処には。
「げほっ、かは……
…また…死ねなかっ…た…」
『……へ?』
_____包帯だらけの青年が倒れていた。
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檸檬の奇声 - この作品めちゃめちゃ面白いっすね。文才凄いし、めちゃめちゃ好きです!リクエストいいですか?えっと、夢主ちゃんとエリス嬢のふわふわしたお話を書いてもらえないでしょうか?それっぽいのでも全然OKです。お願いします。更新頑張って下さい!長文失礼しました。 (2023年4月7日 7時) (レス) @page18 id: 747b96ead4 (このIDを非表示/違反報告)
めろ。(プロフ) - hikageさん» わ〜!!ぜひぜひこんな作品で良ければ!!! (2023年2月27日 21時) (レス) id: 8e324f8e54 (このIDを非表示/違反報告)
hikage(プロフ) - 誤字です。(言葉の使い方怪しいです(>_<)長文失礼しました。)) (2023年2月19日 23時) (レス) @page1 id: 7b939c23ea (このIDを非表示/違反報告)
hikage(プロフ) - この作品を参考に作品を作ってもよろしいでしょうか?クッキーを題材に文ストを作りたかったんです!めろ。さんの作品はいつに増してもいいものです♪(言葉の使い方怪しいので長文失礼しました。) (2023年2月19日 23時) (レス) @page1 id: 7b939c23ea (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 続き待ってます!✨ 面白いです! (2023年2月17日 21時) (レス) @page18 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろ。 | 作成日時:2022年9月24日 18時