【歌い手】人魚姫は吸血鬼に愛される【男主】

すーぱーむにむにたいむ　番外編　リクエスト-2 ページ49

そらるお兄ちゃん部屋をノックしてからドアを開ける。お兄ちゃんは眠るのが好きだから、お休みの日はよく寝てるの。僕も一緒にお昼寝するんだよ。

「ん……ふぁ……Aか。おはよ」

へ、へびさんがいる……！！

「俺だよ。そらるお兄ちゃんだよ」
[初めて見た。]
「あんまり見せたくないからね。これだとぎゅーもちゅーもやりにくい」

へびさんだから手は無いもんね。
ベッドのなかにもぞもぞ戻ってしまったそらるお兄ちゃんだけど、僕は起こしに来たんだよ？

「えぇ……休みだし良いじゃん。それとも俺と寝る？この姿だと体温なかなか上がらなくってさ、毛布も出せないし眠るしかないんだよね」

蛇は変温動物って授業で習ったから、寒いと冬眠しちゃう。お兄ちゃんも冬眠しちゃうのかな？

「冬眠しないけど、もっと寝てるかな。動きが鈍くなっちゃうし、体温本当に上がらないから」
[へびさんって大変だね。]
「正式には白蛇。けっこう有り難い存在なんだよ。Aにならいーっぱい御利益あげちゃう」

しゅる、とお兄ちゃんの尻尾が僕のお腹に巻き付く。わ、むにむにしてる……！

「魚類の鱗とは違うからね。あんまりむにむにされると……あとでお返ししちゃうから」

お返し、は、お兄ちゃんは……うぅ、お兄ちゃんのお返しは嫌い。

「どのみち今日は動物組は日が沈むまでこのままだから、楽しもう？Aのあったかいナカ、触りたいな？」

お腹に巻き付いていた尻尾は、僕のお尻をなぞるように動く。し、尻尾入れられちゃうの……？！

「わ、ちょ、泣かないで！？冗談だってば」

お兄ちゃん、へんたいだから冗談に聞こえないの！！
もうっ！お部屋帰るからね！！

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