【歌い手】人魚姫は吸血鬼に愛される【男主】

化け狸の目線　※ ページ18

眠っていた間の分を取り戻さんばかりにないて、喘いで、達する俺のお嫁さん。

「うら、っ、さ」
「わたる、でしょ」
「わたぅっ！ゆぅひて、！ゆりゅして！！」

何に許しを請うてるの？顔もぐちゃぐちゃにして、シーツにしがみついて、何を許して欲しいの？

「慶一？」
「あ゛っ」
「名前呼ぶと、締め付けるよな」
「ってない、ない！」
「へぇ？」

真っ赤になった耳元で、名前を囁くと、やっぱり締め付ける。

「ほら、わかる？慶一。俺が名前呼んだら嬉しいって表現してるみたい」
「うれひぃ、けど！ちがぅ、ちが、うぁ、りゃめっあ゛ぁ゛っ！！」
「どっちだよ」

律動を早めれば喘ぎは切れ切れになり、自分の腹を汚している事にさえ気付いていない。

「わぁるっ、きす、きすしたい！」
「いーよ」

慶一ってキス好きだよな。目閉じないし、シーツから俺のシャツにしがみつくの移行してるし。舌を割り込ませたら擦り合せてくるけど、引っ込ませたら追いかけてくる。甘噛みしてやればいとも簡単に蕩けてしまう。

「こんなに蕩けちゃってさぁ」
「……？」
「キスしただけでいったの気付いてる？」
「ぃ……！？」

腹に跳んだ白濁の液体を指で掬って、音を立てて糸を引かせるとまた真っ赤になる慶一。

「わたぅの、いじわる！！」
「慶一が可愛いからいじめたく……可愛がりたいんだよ」

いじめという単語に俺より大きい身体をすくませた。大丈夫だよと伝えるためにおでこにキスして可愛がりたいと耳元で伝える。

「うそやったら、きらいになる」
「嘘じゃ無いって。旦那さんの事信じられない？」
「きす、してくれたら、しんじる」

可愛い奴め。キス攻めにしてやるよ。

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