【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編 (ページ49)

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Happy Birthday to 土方さん!!② ページ49

普通に会場(広間)にさりげなく連れてきてくれるだけで良かったのに…って思ったけど、沖田さんだしな…
終さんとかに頼めば良かったのかもしれない。

とりあえず(心配だけど)私たちも戻って待機だ。

ちょっとソワソワしながら飾り付けした広間で待っていると、

「はーい到着ぅ～」

沖田さんがスパーンッと襖を開けて入ってきた。
勿論、後ろには馬……じゃなかった、土方さんも居る。

「「「イヤなんで馬？？」」」と、近藤さんも含む隊士全員が思った瞬間だった。
私も知りたいよ…

あとそこ！！絵面的に面白いのはわかるけど笑わない！！

「オイ、いい加減に…」

縄を外されて手が自由になり、「一体なんなんだよ…」と土方さんが被り物を外した瞬間を見計らって、私たちは手に持っていたクラッカーを鳴らした。

「うおっ！？」

突然のパーンッという音に、少しだけ驚いた土方さんに向かって、

「トシ！！」
「「『土方副長！！』」」

そして、笑顔で言う。

「誕生日おめでとう！！」
「「『お誕生日おめでとうございまーす！！』」」

「…は？」

ポカンとした様子の土方さんが、近藤さんを見て、集った隊士を見て、飾り付けされた会場を見て、ポツリと呟いた。

「近藤さん…お前ら……」

ああ、そういうことかよ……と、ちょっと照れくさそうにしている土方さんは結構レアだ。

「朝っぱらから、何かコソコソやってんなとは思ってたが…これを準備してたのか」

あ、やっぱり気づかれてたか。
だから、沖田さんの意味不明な強制連行にもおとなしく従ってくれたのかも。

でもまあ、少しは驚いてくれたみたいだし、サプライズは成功…かな？

「Aも、ずっと屯所に居たのか」

『はい。せっかくだからサプライズでお祝いしようって…近藤さん発案で、皆で今日のためにちょっとずつ準備してたんですよ』

私はそう言うと土方さんを席に案内する。

『料理は私が用意しました。お酒類は近藤さんが』

材料そろえるのは原田さんが手伝ってくれたし、他の隊士も色々手伝ってくれた。

『室内の飾り付けは、主に終さんがやってくれました！』

「………」

私の後ろで終さんがピースしている。

沖田さんは……何してたっけあの人。

いや、「土方さんのことは任せてくだせェ」って、ここまで連れてきてくれたのは確かに彼なんだけど。