【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編 (ページ48)

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Happy Birthday to 土方さん!! ページ48

今日は5月5日。端午の節句。こどもの日。

そしてそして、我らが真選組、鬼の副長土方さんの誕生日！！
という訳で、私たち真選組隊士は、朝からこっそり誕生日会の準備を進めていたのである。

近藤さんが朝食の席で、

「今日はいい天気だなァ～トシ！散歩でもしてきたらどうだ！？」って言って、

「……いやどう見ても曇りだろ」
何言ってんだ近藤さん…と土方さんに冷静にツッコミ入れられたり、

原田さんが慌てて、

「副長！！映画行きましょうや！！」って誘ったんだけど、

「オメー今日は市中見回り担当だろーが。何だ堂々とサボり宣言か？」
いい度胸じゃねーかオイ。って逆に怒らせてしまったりして、早々にバレるんじゃないかと少し冷や冷やしたけれど…

今のところ、大丈夫そうだ。
とりあえず、今日は大きな任務もなくて良かった。

ちなみに私は朝食以降、「近藤さんに頼み事をされている」という理由で屯所には居ないことになっている。

まあ、実際は屯所の台所に詰めていたわけで……誕生日会のご馳走を作るという大役を任されたので、張り切って料理に勤しんでいたのである。

しかも今回は隊士たちが皆、土方さんが台所に近づかないように交代でさりげなく見張ってくれたり、稽古の合間とかに手伝いに来てくれていたので、そんなに大変じゃなかった。

さて、広間の飾り付けもバッチリ！ご馳走の準備もOK！

Let's Party!(れっつぱーりぃ)といったところで…
後は、 "本日の主役" を呼ぶだけである。

土方さんを呼びに行くのは、沖田さんが珍しく「じゃー俺が」と申し出てくれたんだけど…

「オイコラ何しやがる総悟！！」

「まぁまぁまぁ落ち着いてくだせェ土方さん。悪いようにはしねーんで多分」

「多分って何だ多分って！？」

案の定、心配になって様子を見に来たら、土方さんは馬の被り物を頭から被せられ、縄までかけられて強制連行されていた。

めちゃくちゃ事件の容疑者っぽい。
あとなんか、すごくシュールだ。馬が。

「ごちゃごちゃうるせーなァ…いいからさっさと歩けよ土方」

「っ…！？コノヤロー総悟テメー後で覚えとけよ！！」

被り物が脱げないように沖田さんに頭を押さえつけられて、更に背中をどつかれた土方さんが怒ったように叫んだ。

『大丈夫かなアレ…』

「いやヤバイんじゃね？アレ」

廊下の角から顔を覗かせて、私と原田さんは思わず呟いた。