その�� ページ43
「吸血鬼らしく棺桶に帰ったらどうでござるか。何なら上から杭を打ち付けてやろう」
「テメーこそ、冥界に帰れや。林檎食って魂の共鳴でもしてろ」
『土方さん、その死神色々違うやつですっ』
ノートのやつと、お前の魂頂くよ！ってやつが混ざってます！！と、ツッコミを入れる。
片方出版社違うし！！
どっちも言ってることがおかしいけど、睨み合って一触即発といった感じだ。
斬り合いにならないだけ、まだマシなのかもしれないけれど、間に挟まれている人の身にもなって欲しい。
「あーいうのって、修羅場っていうんだよな」
「オレのとーちゃんもこの前、かーちゃんと知らない女の人に挟まれてボコボコにされてた」
「うわやべーじゃん」
こちらを遠巻きに見ていた子供たちがヒソヒソ話しているのが聞こえてきて、
『それマジの修羅場じゃん君の家大丈夫なの！？』なんて、余計な心配をしてしまった。
『ちょっとそこ！！見てないで助けて下さいよっ』
後ろのほうで他人事のような顔して立っている万事屋の旦那と目が合って、私は助けを求める。
「いや〜ホラ、人の恋路を邪魔する奴は何とやらって言うし」
「銀ちゃん、それを言うなら痴話喧嘩は定春も食わないアルヨ」
「いや犬も食わないでしょ！？定春関係ないし！それに、どっちも諺的に微妙に違う気がしますけど…って銀さん神楽ちゃん何勝手にお菓子の袋開けてんですかっ！！」
新八君のツッコミに、
「堅いこと言うなよぱっつぁん〜」と言いながら万事屋の旦那も神楽ちゃんも予備のお菓子を物色している。
「銀ちゃん、ルマ〇ドが沢山あるネ！！アル〇ォートもあるヨ！！」
「まじでか。でかしたぞ神楽！」
『オイコラ配る用のお菓子漁ってんじゃねェェェ！！』
ルマ〇ド確かに美味しいし、貰うとなんかちょっと嬉しいけども！！あとアル〇ォートも美味しい。
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作者名：めぐりずむ | 作成日時：2021年10月10日 2時
