【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編 (ページ5)

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風紀委員の紅一点⑤ ページ5

はい、回想終了！
え、まだ私が話すの？…まじでか。

『もうすぐ、戻って来るんでしょ？』

私はそう言うと、ギターケースを背にして座っている万斉の隣に同じように座った。

誰が、とは言わなかったけれど、今ので彼には十分通じたみたいだった。

「そうでござった。改めて晋助に、A殿のことを拙者の可愛い彼女ですって紹介せねば」

『いや会ったことあるよね確か』

私は、片目に眼帯をつけた男子生徒を思い浮かべる。
今、名前が出た高杉晋助だ。

彼は現在長期停学中なのだが、その停学が解けてそろそろ学校に戻って来るらしい。

今や学校中で噂になっているのである。
"あの"高杉晋助が帰ってくるのだ、と。

隣に居る万斉のスマホが鳴って、何故か銀魂高校の校歌が流れる。

オイ、学校ではせめてマナーモードにしろよ。
あと何その着信音…

「はい、もしもーし」

めちゃくちゃ軽いノリで、万斉は電話に出た。

話の内容から察するに、相手はまた子ちゃんあたりだろう。
やっぱり高杉が戻って来る件について、話をしているようだった。

ちなみに、何故私がコイツを探しに来たのかというと…
彼女だから…ではなくて、授業をサボる不良生徒を正す風紀委員だからだ。

ほら、ちゃんと腕章もつけてる。

そういえば、どっかの学校大好きな風紀委員長も校歌を着信音にしてたな…

私も学ラン羽織って、トンファー持って、「咬み殺すよ？」とかカッコよく言ってみたい。

うん。学校にトンファーって時点で、何それどういう学校？って思うかもだけど。

ウチの高校よりはマシなんじゃないかなって思う。多分。