その�� ページ40
次に私は、未だにお菓子を頬張っている神楽ちゃんを振り返る。
『神楽ちゃんは女海賊だよね？』
眼帯はしてないけど、パッと見ですぐわかった。
ドクロマークがついた帽子に、ワンピース型の海賊衣装。
ド〇キとかでも売ってそうなやつだ。
「そうアル！キャプテンカグーラとは私のことネ！」
もぐもぐしていたお菓子を飲み込んで、神楽ちゃんはふふんと胸を張る。
『うん。なんかネーミングにロン毛の影響を感じるね！？』
どこぞの長髪イカレポンチが思い浮かぶ。
まあでもさすが神楽ちゃんだ。似合ってる。
口の周りにスナック菓子のカスめっちゃついてるけどっ！！
『じゃあ、この流れで行くと新八君は…？』
私は神楽ちゃんにティッシュを渡しながら、仮装に関してあんまり突っ込まれたくなさそうな新八君に聞いてみた。
彼は、フード付きの白いポンチョを着ている。
本来ならオバケの顔などがついているフード部分には、何故かメガネの絵が描かれていた。
「……ゴースト・メガネです」
『……そ、そっか』
てかそのコードネームみたいなのは必須なのか？
「なんだよゴースト・メガネって！！ゴーストバスターズにありそうなアイテムの名前だなオイ！！」
かけるとゴーストが視えるようになります〜的な！？いらんわ！！
だいたい眼鏡かけてんのに、頭んとこにメガネの絵が描いてあるのおかしいでしょ！？何コレ！？
新八＝眼鏡だから別にいいだろ的な！？テキトーだなオイ。
てか銀さんと神楽ちゃんだけズルくない！？チクショー！！
と、ツッコミがヒートアップしてきた新八君を、どうどうと宥める。
『まあその、似合ってるよ？』
可愛いし…と声をかけてあげたら、
「無理して褒めなくていいですよ」と言われてしまった。
えぇー…本当に可愛いのに…。
「いやジミーちゃん、男に可愛いはないっしょ〜」
「贅沢言うんじゃないアル、ぱっつぁん」
はい、そこ2人静かに！！
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作者名：めぐりずむ | 作成日時：2021年10月10日 2時
