【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編 (ページ39)

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その⑩ ページ39

「オイ何で万事屋がココに居やがる…」

『あ、土方さん…』

不機嫌そうに私の隣に立った土方さんが、万事屋の旦那をジロリと睨みつけた。

「多串君何その格好、マヨネーズの化身？」

「あ゛ぁ？どう見ても吸血鬼だろーが」

うん。確かに見た目は吸血鬼なんだけど、片手に持ってるマヨネーズが全てを台無しにしているというか…

でもマヨネーズの化身って何だよ…

「チッ」と舌打ちした土方さんがタバコを取り出したので、
慌てて『ここの公園は禁煙ですよ』とストップをかける。

「やーい怒られてやんのー」と揶揄する万事屋の旦那に、土方さんの表情がより一層険しくなった。

いやアンタも余計怒らせるようなこと言うんじゃねーよ。

なんで仲良くできないかなぁ…
ああでもこの2人が突然仲良くなってニコニコ…ニヤニヤ？してたら、ちょっと気持ち悪いかも。

と、失礼なことを思ったりした。

私は苦笑すると、改めて目の前の天パ男の格好を眺めてみる。

『万事屋の旦那は、それ何の仮装ですか？』

雰囲気は土方さんの吸血鬼の仮装に似てるけど…天パから大きな角が生えてる。鬼…じゃないよね。

「デビル・サカタでーす」

『何その微妙なネーミング！！閣下かな！？』

「んー、やっぱデビルメイクライのほうが良かった？」

『いや意味わかんないし！！どこにデビルメイクライ要素が！？』
ごめんねDMCわかんない人！！

つまりは悪魔の仮装ってことだろうか？
サタンとか、そんな感じ？

なんでそれをチョイスしたのか聞いてみたら、
「こういう角って、なんかカッコ良くね？」だそうだ。
そんな中学生男子みたいな理由！？

隣の土方さんには、「コイツと話すだけ時間の無駄だ」とため息をつかれた。