【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編 (ページ36)

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その⑦ ページ36

「おねーさん、このおじさん怖い」

1人の男の子が、私の後ろに隠れて土方さんを指さした。
多分、さっき逃げた子たちの内の1人だ。

「おじっ…！？」
おじさん呼ばわりされて、土方さんはショックだったらしい。

『まあまあ土方さん』
相手は子供ですから。

私はしがみついて来た男の子に『大丈夫だよ～でも他人を指さしちゃダメだよ？』と微笑みかけて、

「なーんだ、この尻尾お尻から生えてるんじゃないんだ」

『………』

思い切りスカートをめくられて、笑顔のまま固まった。

突然のことに一瞬フリーズしたものの、我に返って叫ぶ。

『な…何さらしとんじゃこのクソガキ！！』

「わっ！鬼ババだー！」

『誰が鬼ババじゃ！！』

もうモンペとか知らん！！迷惑防止条例違反だゴルァ！！

と、私は悪ガキを捕まえようとするも、ダッシュで逃げられてしまった。

あ、クソッ逃げられた…！！

追いかけようとして、近くに居た土方さんと目が合う。
そして、直ぐに逸らされた。

『あ、あの…えっと…』

今の…見られてた…よね？黒いタイツはいてるとはいえ…その…

「見てねェ…見てねェぞ…」

そっぽを向いて言う土方さんに、小指で鼻をほじりながら沖田さんが言った。

「ちゃっかり見てたじゃねーですかィ。嘘はいけませんぜ土方さん」

「総悟ォォォォ！！！！」

逃げ出した沖田さんを土方さんが追いかけて行く。

『もうやだ…』

恥ずかしくなってきてしゃがみ込んだ私の肩を、そばに来た終さんが元気づけるようにポンポン叩いてくれた。
うぅ…優しい…。

『終さんは見てない…ですよね？』

「………」

ちょっとなんで目を逸らすのっ！？

こんなことなら、ズボンタイプの仮装衣装を自分で用意すれば良かったと、私は今更ながら後悔したのだった。