【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編 (ページ35)

今日:14 hit、昨日:12 hit、合計:12,560 hit

その⑥ ページ35

近所の公園に到着すると、既に結構な人数の子供たちが集まっていた。

何人か親子連れも居る。

「ガキども並べー」
「横入りすんじゃねーぞー」
「オイそこのクソガキどもイタズラしてんじゃねェ！菓子やらねーぞ！！」

なんて拡声器で隊士たちが呼びかけているけれど、あまり効果はない。

口悪いなぁ…だからチンピラ警察とか言われるんだよ。
ほら、最近はモンスターペアレントとか怖いし…何事もなきゃいいけど…と、私は人知れずため息をついた。

こういう時、沖田さんは子供の扱いが上手いと思う。
今も、悪ガキ共をちゃんと並ばせて──

「いいかオメーら、敵はあのマヨネーズ怪人だ。見事仕留めた奴には、この超特大ハッピー〇ーンを贈呈してやるぜィ」

──お菓子を餌に不穏な指示を飛ばしている。

前言撤回。ただ、レベルが一緒なだけかもしれない。

てかマヨネーズ怪人って土方さんのこと！？
ホント何してんのあの人！！とりあえず土方さん逃げて下さい！！

そう思って知らせに行こうと思ったら、駆け出した悪ガキたちが途中でミイラ(近藤さん)を発見して、

「あっ、ミイラだ！」
「やっつけろー！」

そっちに奇襲をかけに行ってしまった。

「ははは皆元気だなァ…あ、ちょ、スネはやめて蹴らないで！？あだだだだ」

ああ…近藤さんが餌食に…

「チッ…失敗か…」
と呟いた沖田さんが悪ガキたちを止めに行ってくれるのかと思いきや、一緒に近藤さんの尻にカンチョーしたりしていた。

いやマジで何してんだァァァ！？

「オイコラ、散れクソガキども！！総悟テメーも一緒になって遊んでんじゃねェェェ！！」

悪ガキ＋沖田さんに奇襲攻撃されている近藤さんを見て、土方さんが駆け寄って行って叫んだ。

悪ガキたちが、蜘蛛の子を散らしたように逃げて行く。

「うるせーなァ死ねよ土方」

「あァ！？」

舌打ちした沖田さんに、土方さんがキレる。
いつもの光景だ。